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地元産業の現場課題に向きあい観察・分析・解決に至る実務を通じて総合的な工学力育むPBL型工学教育

2024年11月1日|新潟大学 協創経営プログラム

新潟大学工学部工学科協創経営プログラムでは、地域産業の現実の技術課題に向き合い、「観察」「分析」「解決に至る実務」を通じて総合的に「工学力」を育むPBL型教育プログラムを卒業研修・卒業研究に代わる4年次必修のキャップストーン科目「課題解決インターンシップI・II・III」を実施。産学共同のグッドプラクティスとして、文部科学省から大学等における学生学生のキャリア形成支援活動表彰を令和5年度に受けたほか、高い技術力を持ちながらも人材確保に悩む中小企業からも注目を集めています。

 工学というと実験室にこもって新製品を開発するというイメージが強いかもしれません。しかし、工学は企業の現場の生産管理や品質管理、さらには情報処理、ソフトウェア、データ、サービスなどサプライチェーン全体を最適化する社会の中での課題を幅広く対応していくものに、研究開発とエンジニアの活躍する範囲もものづくり以外の分野に拡大しています。

 このような背景のもと、工学と経営学をともに学ぶ趣旨で新潟大学工学部工学科の中に置かれたのが、協創経営プログラムです。このプログラムは、地域産業の現実の技術課題に向き合い、「観察」「分析」「解決に至る実務」を通じて総合的に「工学力」を育むPBL型教育プログラムを卒業研修・卒業研究に代わる4年次必修のキャップストーン科目「課題解決インターンシップI・II・III」を実施しています。産学共同のグッドプラクティスとして、文部科学省から大学等における学生学生のキャリア形成支援活動表彰を令和5年度に受けたほか、高い技術力を持ちながらも人材確保に悩む中小企業からも注目を集めています。

 こうした学習は、教育機関・企業・学生の協力関係に基づき、単位の認定も行う教育プログラムの一環として提供される職業体験であるため、コープ教育と呼ばれます。「コーオプ教育」「COOP教育」とも表記されます。「コープ教育」とは英語のCooperative Educationを和訳した用語で、産学連携による実践的なキャリア教育の方法論を意味します。趣旨はインターンシップと共通しますが、インターンシップが企業など学生を受け入れる側の採用などの動機で実施されるのに対し、コープ教育では大学などの教育機関が産業界・ビジネス界との連携のもと、主体的に企業現場での実習内容の管理運営に関わり正規のカリキュラムとして実施されることが特徴です。

 写真は、日本有数の金属加工と中小企業の集積で知られる燕・三条地域の製造現場で、シミュレーションした環境で現実の環境を拡張する技術「AR」技術と、環境全体をシミュレーションしユーザーの世界を仮想的な世界に置き換える技術「VR」技術のツールを金型製造現場に導入可能性を見きわめるためのフィージビリティテストを学生が企業の担当者の指導を受けながら行っている様子です。(指導協力(株)ツバメックス(本社・所在地:新潟県新潟市西蒲区)

本記事と写真は「Creative Commons — CC BY 4.0」の下に提供します。

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