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メタンハイドレート~脱炭素社会の実現に向けて~

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絶滅したニホンオオカミの形状復元とその教育用コンテンツ制作

2021年9月24日|和歌山大学 メディアデザインメジャー
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図1.剥製の計測風景

ニホンオオカミとは日本に生息していたオオカミの一亜種であり、江戸から明治時代にかけて絶滅したとされています。ニホンオオカミの剥製のうち1体は和歌山大学が所蔵していますが、頭部が膨らんでいることなどその形状には不自然な点が見られます。
そこで、本研究では本来のニホンオオカミの形状を推測、復元し、モーション付けを行ったデジタルコンテンツの開発を通して、中高校生をはじめ一般の方々へニホンオオカミの存在を広く認識してもらうことを目的としました。

図2.生活の様子を再現したシステム

図3.狩りの様子を再現したシステム

 デザインシステム計画研究室では、ニホンオオカミの復元とその生態を観察できる展示システムの開発を行っています。ニホンオオカミは100年以上前に絶滅した動物であり、その剥製は世界に4体しかありません。その内の1体である和歌山大学の剥製は、その形状が不自然であることが報告されています。また、剥製は貴重なものであるために保管が優先され、一般に公開される機会は少なくなっています。そこで当研究室は、CGを用いてニホンオオカミの骨格からその本来の姿の推測と復元を行い、彼らの生活する様子をVRで観察できる展示システムを開発しています。

 復元では、初めに三次元スキャナーを用いてニホンオオカミの全身骨格を計測し、三次元モデルにしました。次に、イヌの解剖学を参考に骨格の三次元モデルに対して肉付けを行いました。最後に、計測を行った剥製の体毛の長さ(図1)と色を参考に、肉付けを行った三次元モデルに体毛を作成することで復元を行いました。

 生態再現システムでは、まずタイリクオオカミの動きを参考に三次元モデルへのモーション付けを行いました。次に、それぞれのオオカミが自律的に行動するようにプログラミングを行うことで、遠吠えや追いかけっこをして群れで生活する様子(図2)と、シカを追いかけて狩りをする様子(図3)を再現しています。一連のコンテンツを動画にまとめています。どうぞご覧ください。

格から推測されるニホンオオカミの本来の姿と、絶滅したために見ることができない彼らの生活する様子を観察できるシステムを開発することで、ニホンオオカミの教育・普及への貢献を行います。

※このページに含まれる情報は、掲載時点のものになります。

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