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快適な乗り物・映像・VRライフのために
~動揺病対策を考える~

2020年12月18日
三重大学 工学部

 乗り物酔いを経験したことがあるでしょうか?インターネット上の動画を見ていて気持ち悪くなったことは?少し前に流行したバーチャルリアリティ(VR)の動画やゲームでプレイ中に吐き気が出てきてしまうことは?これらは、原因こそ違いますが、「動揺病」というキーワードで研究されている対象です。車酔いで旅行が楽しめない、すぐに気持ち悪くなるから見たい動画を楽しめない、せっかく買ってきたゲームも楽しめない。こういうことがあると、少し悲しい気持ちになりますよね。

 そこで、三重大学工学部の知能化ライフサポート研究室では、動揺病の発症を未然に防ぐための研究や、不快な症状を抑制・軽減するための研究を行っています。動揺病の研究で近年特に人気が高いのは、生体信号から動揺病の症状を予測する研究です。分野的には、以前から様々な研究が行われている主要なテーマなのですが、乗り物の自動操縦技術の発展や映像関連技術の進歩によって、動揺病への対処が必要になったようです。私たちも、図1のような電極や呼気センサその他の計測機器を用いて、同様の研究を行っています。

図1 生体信号計測用の機材の例
図2 モーションベース図2 モーションベース

 動揺病の研究では、船や車に乗ってもらったり、専用の機械に乗ってもらったりして動揺病の特性について検討する研究が多く行われてきましたが、近年は、VRを用いた研究も行われています。図2の椅子は6軸のモーションベースで、様々な揺れや動きを再現できます。これと図3の写真にあるような映像を用いて、バーチャル空間の中で運転操作を行っている際に感じる動揺病の症状の強さなどを調べるのです。写真(図3)で見ると、映像が二重になっているように見えますが、この映像を専用の眼鏡を通して見ると、映像内の物体が立体的に(奥行を感じるように)見えるように作られています。

図3 映像(バーチャル空間)の例

 動揺病の防止や、症状の抑制・軽減に向けて、解決すべき課題は山のようにあります。物語に描かれた未来やアニメで表現された世界のように、人々が自動で動く乗り物やVR関連の技術を“快適に”使いこなせる世界の実現を目指して、これからも様々な可能性を試していく必要がありそうです。

※このページに含まれる情報は、掲載時点のものになります。

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