スマートフォンには目に見えないくらいの微小な機械を作る方法であるMEMS技術を利用した小さい加速度センサが搭載されています。このセンサを用いると、重力加速度の向きが分かるので、水平面に対する角度を計測することができます。また、ある物体までの距離や物体の高さを計測する方法として三角測量法があります。これはある地点から対象物を見た角度から、三角関数を用いて、対象物までの距離や高さを推定する方法で、地図の作製やレーダー、三次元形状計測などに応用されています。スマホのセンサと数学の知識を応用して、自分で遠くの対象物の高さを測ってみましょう。
スマートフォンの角度計測アプリを起動します。
対象物までの距離を調べます。山や高い建物を遠くから測る場合、Googleマップなどの地図アプリで現在地と対象物までの距離を調べることができます。近くのものであれば巻尺などで測っても良いでしょう。
対象物の頂上の角度を測ります。穴の開いた筒(ラップの芯など)や双眼鏡などを用いて目で覗き、建物の頂上が見えたときの角度をスマートフォンのアプリで計測します。
対象物までの距離dと頂上の角度θから高さhを計算します。
より、でhが計算できます。tanθの計算は電卓などを使えばできます。
建物までの距離が550m、角度が15°の場合、h=550×tan15°≅147mとなります。あまり高くないものの場合は、目線の高さや標高の違いも考慮してください。
なお、対象物までの距離が分からない時は、2点の距離が分かれば、それらの場所から角度を計測することで求めることができます(下図参照)。高さの計算式は以下になります。
物体が加速されると、ニュートンの法則(運動の第2法則)に従い、それに比例した力が同じ方向にはたらきます(
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