地球の未来に視点をおく「ソフトパスエンジニアリング」を新しい理工学理念に掲げ、人類が抱える諸問題の解決に向けて広い視野に立ち柔軟にチャレンジできる人材の育成をめざします。同時に、ものづくりに必要な基礎力と倫理観、起業家を意図する開拓心を涵養(かんよう)して、地域はもとより、広く国際社会で活躍できる専門技術者を育てます。
当コースでは、未来型社会で活躍できる化学系人材の育成を指向した教育プログラムを設定しています。まずは化学の基盤となる3科目(物理化学・無機化学・有機化学)について、講義で世界標準の教科書の丁寧な解説を受け、演習で反復学習を行うことで十分な基礎力を習得します。続いて、各専門分野に通じる多彩な応用科目を学んで専門性を高め、実験科目で化学物質の取扱いに必要な基礎知識と実験技術を体得します。最後に、卒業研究で最先端研究に取り組み、研究者・技術者としての素養を習得します。
自然に潜む法則を探究し、自ら体験することで物理学、数理科学の理解を深め、数理・物理的な思考力とセンスを身につける豊富な教育科目が設けられています。「物理科学分野」では物理学の基礎力を養うため、電磁気学、量子物理学などを学び、磁性理工学、ナノ理工学、粒子線計測学などで展開力を身につけます。また「数理科学分野」では、数理科学の根幹となる力を養うため、応用確率統計学、応用解析学、応用微分方程式などを学びます。
現代社会を支える「材料」の世界は、伝統技術と最先端の科学が融合し、革新を生み出す魅力的な分野です。材料科学コースでは「材料」に関する幅広い知識と応用力を備えた人材を育成します。研究室に配属後は、水素エネルギー技術やリサイクルなど、持続可能な社会に貢献する新技術や、医療の進歩を支えるナノ磁性材料やチタンなどの最先端材料について学ぶことができ、AIを活用した課題解決力や半導体技術の専門家の育成にも力を入れています。
コンピュータ科学をベースとして、知能情報工学、メディア情報工学および情報デザインを学びます。特に、人工知能の基礎と応用、データサイエンス、ネットワーク技術などのコンピュータ・ サイエンスに関わる知識を身につけ、これらを活用して実社会の問題を解決できる人材の育成を目指しています。また、高校情報の教員免許が取得可能なカリキュラムも用意されています。
コンピュータ科学をベースとして、知能情報工学、メディア情報工学および情報デザインを学びます。特に、情報デザイン、ヒューマンインタフェース、コンピュータグラフィックスなどに関わる知識を身につけ、創造的思考と情報技術を用いて実社会の問題を解決できる人材の育成を目指しています。また、高校情報の教員免許が取得可能なカリキュラムも用意されています。
アンビエント情報化社会(Society5.0)や SDGs 社会が進行する現在、ITS(高度交通システム)や電気自動車、先進運転支援システム、バイタルセンシング、見守りシステム、エネルギーハーベスト、スマートコミュニティ、エネルギーマネージメントシステムなどが実現・発展を遂げています。電気は、これらすべてに関わる学問分野。本コースでは情報通信や電気電子分野による教育研究活動を通じて、基礎から応用まで幅広く学びます。
先端的ものづくりに必要な機械工学の専門知識を高めながら、機械の知能化や航空・宇宙機開発などのより高い専門性が要求される産業分野で活躍できる人材を育成。具体的には「機械設計に必要な数学や力学」「三次元 CAD を用いた機械設計」「制御工学やプログラミング」「コンピュータシミュレーション法」「生体・ロボット工学」「航空宇宙関連技術」「機械・知能・航空分野における研究や開発の方法」などについて学びます。
「安全・安心な社会の構築」と「人と環境に優しい持続可能な社会の創出」を担う技術者・研究者の育成を目指し、建設・環境・防災に関する幅広い知識と技術を習得。具体的には、日常生活に必要な橋や道路などの建設やメンテナンス、自然環境を守る方法、災害から人々を守る技術、安全で住みやすいまちづくりなどについて学びます。また、数学や科学の基礎、専門的な工学知識、問題解決能力、チームワーク力、英語力も身につけます。