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授業紹介

地域創生課題演習Ⅰ

 社会基盤・環境工学分野でターゲットとするような地域の問題には多様な人が関わるため、「どのような人にも最適な解決方法」は存在しないことが多く、与えられた環境や条件下で、少しでも良い方向に向けて互いに協力・譲歩をしながら解決を試みる必要があります。「地域創生課題演習I」は、このような問題解決に関する「学び」について、少人数のグループで学生が互いに学び合うことを目指す、学生がチームで行うアクティブ・ラーニング形式の演習です。この授業は、社会基盤・環境工学の基礎に関する地域の課題の抽出能力し、地域の課題解決能力をPBL(Project Based Learning:課題解決型学習)の手法を用いて習得します。具体的な内容としては、地域の課題について学生自ら抽出し、抽出した課題について様々な角度から情報を収集・分析し、課題解決方法についてチーム内で議論し、企画立案を作成します。さらに、コース教員及び学生の前で発表するためのプレゼン資料を作成し、発表会において質疑応答を通じてさらなる理解を深めます。

 2021年度の演習では、近い将来、南海トラフ地震・津波が予想されている沿岸小都市において防潮堤を設計するテーマで実習を行いました。防潮堤の設計は、もちろん津波を防ぐことが最優先ですが、被害が想定を超えることも視野に入れる必要もあります。また、経済活動、景観、環境の問題なども発生する可能性があるテーマです。大津波の想定を知らなければ防潮堤の高さを設定することはできません。まず、決して無駄遣いではない巨大土木構造物設置の意義を理解します。その構造物を設計するために必要な数々の技術を、基礎から最先端の分野まで検討します。さらに、巨大構造物の設置によりどのような問題が新たに生じるのかも検討いたします。そのような検討をした複数のプロジェクトを計画し、かつ最適なものを総合的に選定し、最後は、実習の一連の過程を教員を含むコース全員の前で発表します。

 この授業の学生の評判は、従来の授業とは異なり、自分で考える能力を培うことができた、など、今後の学習や社会に出てから役立つとコメントしてくれる意見も多いです。一方、通常の受け身の授業よりも課題が多い、などの意見もあります。PBL形式なので作業が多いことは間違いありませが、漫然と種々の授業を学ぶだけよりは間違いなく知識の理解は深まります。学生がこの授業を経験することで、卒業後は技術者として大成してくれることを、教員側として願っています。

※授業風景の写真には令和元年度以前のものが含まれています。

岩手大学 理工学部システム創成工学科社会基盤・環境コース
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