トップページ > 生レポート!卒業生の声 > 当たり前のことを当たり前に

生レポート!卒業生の声

当たり前のことを当たり前に

2025年5月2日
岩手大学 大学院
物理・材料理工学科 数理・物理コース
岩手大学 大学院 総合科学研究科 理工学専攻 数理・物理コース D.E.

 現在、私は岩手大学理工学部数理・物理コースを卒業後、同大学院修士課程1年として、学部時代に学んだ内容をさらに深める形で研究に取り組んでいます。この「卒業生の声」には、卒業後に就職された方の体験談が多く掲載されていますが、私は在学中の立場から、このコースでの学びや現在感じていること、をお伝えできればと思います。

 まず学部4年間を通して、数学と物理の両面から物事を捉える力を養うことができました。物理を学ぶ上で数学の理解は欠かせませんが、数理・物理コースでは両分野にバランスよく重点を置いたプログラムが用意されています。そのため、抽象的な理論と具体的な自然現象とのつながりを意識しながら学ぶことができたことは自分にとって大きな財産です。理工学分野における課題の発見・探究に対して、数理・物理的な視点と論理的思考で解決に向かう力が身についたと、進学した今、改めて実感しています。

 現在は、希土類金属を含む新しい物質の創製とその量子力学的現象の観測を主として研究活動を行っており、日々試行錯誤を繰り返しています。はっきりとした正解のない問いに取り組む中で、学部時代に培った力を活かして、自分なりのアプローチを模索することの面白さを見いだしています。

 大学生で何を大切にするかは、人それぞれだと思います。ここではあくまで一例として、私が学部時代から今に至るまで大切にしていることを紹介したいと思います。それは「当たり前のことを当たり前にする」ということです。講義は出席する、課題は出す、興味の生まれた分野やわからないことが生まれたときはすぐ調べる。こういった勉学に関することだけではなく、朝は起きる、ご飯は食べる、青信号で渡る、自転車は左側通行といった、日常生活における基本的な行動をしっかり守る。こうした「当たり前」を積み重ねていくことが、社会に出た際に恥ずかしくない大人になるための土台になると私は考えています。特に、大学進学とともに一人暮らしを始める方も多いと思います。ぜひ、「当たり前のことを当たり前にできる」人間を目指してみてください。

※このページに含まれる情報は、掲載時点のものになります。

関連記事

2023-12-15

生レポート!卒業生の声

富山大学工学部での経験が企業で活かすことができたこと

富山大学工学部

2020-11-27

生レポート!大学教授の声

化学工学って何?

金沢大学理工学域

2021-09-10

輝く工学女子!(Tech ☆ Style)

「まずは選んでみて、やってみる」が道をひらく

宇都宮大学工学部

2023-10-13

生レポート!大学教授の声

自分を将来へ導く「目標」を持って学ぶ

大分大学理工学部

2021-04-09

輝く工学女子!(Tech ☆ Style)

とりあえず行動してみる!

長岡技術科学大学工学部

2024-10-04

輝く工学女子!(Tech ☆ Style)

【vol.138】近傍銀河の分子ガスを用いた銀河進化についての研究

福島大学共生システム理工学類

岩手大学
理工学部

  • 化学・生命理工学科(化学コース)
  • 化学・生命理工学科(生命コース)
  • 物理・材料理工学科(数理・物理コース)
  • 物理・材料理工学科(マテリアルコース)
  • システム創成工学科(電気電子通信コース)
  • システム創成工学科(知能・メディア情報コース)
  • システム創成工学科(機械科学コース)
  • システム創成工学科(社会基盤・環境コース)

学校記事一覧

生レポート!卒業生の声
バックナンバー

このサイトは、国立大学56工学系学部長会議が運営しています。
(>>会員用ページ)
私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。
これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。