Hello, World! |
皆さんは、「何かを作りたい」と思ったことはありませんか?
自分の力で、何か動くものを作りたい。でも、そのための工具も持っていないし、材料も持っていない。買うにしても、高いし重いしかさばるし、何かと大変。そんなときには、コンピュータ上で動くプログラムを作ってみるというのはどうでしょうか?
インターネットにつながるパソコンさえあれば、それ以外の費用は特にかかりません。工具はインターネットから無料で手に入ります。材料(資源)はリサイクルされ、何度でも使えます。作ったものは、小さな入れ物にポンと入ってしまいます。何かを作りたいと思っている人には、まさに打ってつけの環境といえるでしょう。
私がプログラムに初めて触れたのは、大学1年生のときです。それまではプログラムというと、聞いたことはあってもよく分からないものであり、ましてや自分が作れるようになるとは思ってもいませんでした。
講義で紹介された最初の例は、「Hello, World!」という文字を画面に表示するだけのプログラムでした。そのプログラムを、教科書を見ながら実際に1文字ずつパソコンに打ち込んで、実行してみました。そして見事表示された「Hello, World!」の文字を見て、ぼんやりながらも何かを作ってみたいと思っていた私は、まさしく新しい世界に飛び込んだような気分になりました。
大学では、「どうやってプログラムを書くのか」だけではなく「なぜプログラムは動くのか」「その基になっている理論は何か」といったところにも踏み込んで学習します。そうしたそれぞれの理論が互いに絡み合い、計算機科学という一つの学問を形成しているのです。私は今、その計算機科学を専門に研究するため、勉強しています。
私はこの大学で、今まで関わることのなかった世界に触れることができました。皆さんも新しい世界に向けて、「Hello, World!」と飛び込んでみませんか?
掲載大学 学部 |
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