波は水の運動です。この水の運動を使って発電機を動かすと、運動のエネルギーが電気エネルギーに変えられます。水の運動エネルギーのままでは、遠くに運ぶのは難しいけれど、電気エネルギーは電線を使って簡単に運べます。つまり、波を使って発電機を動かすことは、波のエネルギーを人が使える形で取り出すことになります。ただし、波の力で直接発電機を動かすのは難しいので、多くの場合、波の力で空気の流れを作り、その空気の流れで発電機を回すようになっています。なお、海面に近いところの水と深いところの水の温度差を利用した海洋温度差発電もあります。
潮流とは海水の大きな流れで、潮の干満(干潮満潮)などによって起こります。この水の流れを使って発電機を動かすと、運動のエネルギーが電気エネルギーに変えられます。つまり、潮流を使って発電機を動かすことは、潮流のエネルギーを人が使える形で取り出すことになります。ただし、潮流で直接発電機を動かすのではなく、潮流でまず水車を回し、さらに水車で発電機を回すようになっています。
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