※分野を選択すると詳細を見ることができます。
医薬品や農薬は、病気の原因となる細菌(ウィルス)を攻撃して、人間や動物、植物などの健康を守ってくれています。かぜの予防接種に使われるワクチンなども工場でつくられているんですよ。
医薬品は、病院や薬局で患者さんへ渡されるお薬のことです。これらは、化学系の大学を卒業した研究者が発見し、工場で作られています。同じように化粧品も、化学系の大学を卒業した研究者が開発し、工学系の大学を卒業した技術者が作っています。農業においても、害虫から農作物を守り、安全な食品を作るための農薬は、工場で作られているんですよ。
高分子とは、すごく多くの数の原子が共有結合してできる巨大分子のことです。そういうと難しく聞こえるかもしれませんが、私たちの身の回りのものは高分子ばかりです。まさに、生活には欠かせない材料ですよ。
炭素を骨格とする有機高分子には、タンパク質や植物の構成成分であるセルロース、プラスチック、ナイロンやビニールなどの合成繊維などがあります。雲母、石綿、ガラスなどは、ケイ素などを骨格とする無機高分子です。
身の回りのおもちゃは様々な素材で作られていますね。例えばぬいぐるみは、ポリエステル繊維やアクリル繊維などの化学繊維や羊毛、綿などで作られています。ミニカーやプラモデルは、プラスチックなど。化学繊維もプラスチックも高分子の代表選手で、最新の工学の技術が深くかかわっているんですよ。
ガソリンとは、沸点が-30~220度の範囲にある石油製品の全部をまとめた呼び名です。ナフサとよばれることもあります。ガソリンは次のように分けられます。
1. 原料用ナフサ:プラスチック製品の原料。熱で分解してエチレン、プロピレンなどのガスにしたのち、私たちの身の回りのプラスチック製品にされています。
2. 自動車用ガソリン:車を動かす燃料です。ハイオクやレギュラーといった種類があります。ハイオクとレギュラーの違いは、ちょっとおいしい燃料か普通の燃料かです。ちょっとおいしいガソリンだと車はよく走ります。
3. 工業用ガソリン:工業用製品の溶かすための液体です。沸点の範囲が狭く、とてもきれいにされています。ペンキを薄めるときの希釈液(きしゃくえき)、マニキュアの薄め液や除光液などに使われているんですよ。
私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |