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授業紹介

学生実験・実習の安全確保に関わる特色ある教育実践

 岩手大学理工学部では環境保全の最先端を担う学部としての自覚に基づき、学部独自に『安全マニュアル』を作成して教育研究の場で幅広く活用しているほか、教育・研究の場における環境安全・実験事故防止を目標として各学科内で特色ある教育実践を行っています。

 たとえば化学・生命理工学科では、学部3年生の学生実験の事故防止・安全確保を主な目的として、毎年2回ティーチングアシスタント(TA)の大学院生が教職員と一緒に「事故対応安全講習会」を受講しています。その内容は、(1)保健管理センター長(学校医)の実験安全に関する講演、(2) AED使用法に関するDVD視聴、(3)各種救急患者への対応、救急箱の確認、(4)緊急時連絡先の説明、(5) 消火器・消火栓の場所確認および使用法の説明、(6) 緊急時の避難経路の確認、 (7) 質疑応答などです。さらにこの講習会の中では過去の実験事故の具体的事例と対応が紹介されるほか、火や化学薬品による火傷等への応急処置法、怪我の際の止血方法と応急処置法、発作発病等の見立てと応急的な対処法、目に薬品が入った場合の対処法、化学薬品や有毒ガスによる中毒への一般的対処法、液体窒素等使用時の酸欠への対処法、意識障害者の寝かせ方、心臓マッサージの体験実習なども取り扱われます。特に心臓マッサージの体験実習では、はじめはおそるおそる人形に接していた学生達が徐々に手順に慣れていくなど微笑ましい様子も見られます(写真参照)。

 このように、本講習会の内容は学生実験に留まらず研究実験の現場における安全管理や環境保全、緊急対応にも活用できるものであり、さらには就職後にそれぞれの職場で環境保全・安全管理に直接貢献しうる内容でもあります。また、大学院生達の訓練経験が下級生の指導に活かされ、指導を受けた学部学生が後に大学院生となって下級生の実験指導を行うサイクルが本学部には形成されています。近年「循環型教育システム」が各方面で注目されていますが、本学部で長年実践されてきたこのサイクルはまさに環境教育における循環型教育システムであり、今後も改善を加えながら継続していきたいと考えています。

岩手大学 理工学部
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