手術器具というと、まず最初に思いつくのがメスですね。高周波電流により組織を焼き切る電気メスが一般的に使われています。止血と切開が同時にできます。他にも超音波メスやレーザメスなどがあります。
また、最近では手術ロボットを導入しているところも出ています。ロボットといっても自動で動くわけじゃなくて、医者がカメラの映像を見ながら精密手術用機器を操作して手術を行います。とても繊細な動作を、機械の力で簡単にすることができるようになりました。
人工心臓には、心臓を取り出した後に埋め込まれる「全置換型人工心臓」と、心臓をそのままにして心臓の機能の一部を補う「補助人工心臓」の2種類があります。
これらの人工心臓は、血液ポンプ、ポンプを動かす装置、ポンプの動きを調節する装置、装置を動かすエネルギー系や情報処理系など、多くの技術をまとめることによって成り立っています。
また、血液ポンプがどこに置かれるかによって、「体外に設置するタイプ」と、「体内に収納するタイプ」があります。
心臓に電気の刺激を与えて、心臓の動き(鼓動)を助ける医療器具です。心臓の鼓動が途切れたり一定以上の間隔を超えてしまったりすると、それに気がついて電気刺激を心臓に送り、心臓が正常なリズムで鼓動することを助ける装置です。いわば“心臓のサポーター”です。
バッテリーとIC(集積回路)を含む本体部分と、電気刺激を伝えるための電線(リード線)からできています。長い間使うためにつくられた体内植込み式のものと、一時的な使用を前提とした体外式のものがあります。
胃カメラの正式名称は上部消化管内視鏡といいます。食道、胃、十二指腸までの上部消化管を観察できます。
有線式で口から飲む込むものが一般的だけど、結構苦しい!だから最近では、痛みを少なくするため鼻からカメラを挿入する経鼻内視鏡も普及しつつあります。さらに、線がついていないカプセル式の小型胃カメラも出来ています!
胃カメラはただ消化器官を観察するだけじゃなく、直接治療などもできます。例えば、ポリープなどの病気の部分を切除するという処置があります。
私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |