2023年10月20日
私は、小中学生の頃から算数・数学が好きで、中学生の頃には大学は理系の学部に進みたいと思っていました。高校に入ってからは物理にも興味を持つようになり、高校で進路を決めるときに、大学では数学と物理、どちらの道に進もうか迷いました。そして、高校3年生の頃に物理系の学部・学科だと物理だけではなく数学の勉強もできそうだと思ったことから、大学では物理系の学科を受験しようと決めました。高校生の頃は、将来就きたい職業や大学で学びたいことが明確にあったわけでもなく、物理と数学が勉強したいという気持ちだけで進学先を決めました。
入学する前は、学びたいことがはっきりしないままであることに対して焦りや不安がありましたが、入学してみると、思っていたよりも私のような人はたくさんいることに気づきました。「高校生のとき物理が得意だったから」とか「とりあえず県外に出たかったから」というような様々な理由で、進路を決めている人が多かったです。友達の話を聞いているうちに、大学に入ってから自分のペースで将来を考えるのも遅すぎるということは全くないと思えるようになりました。そこからは、友達と話したり、先輩に話を聞いたり、気になる研究室をいくつか訪問したり、自分で情報収集をして気になる研究分野を決めていきました。
現在では、自分が興味の持てる研究を見つけることができ、充実した大学生活を送っています。私が在籍する学科では、研究室は大きく分けると理論系と実験系に分かれますが、私は物理も数学も両方勉強したいという気持ちが根本にあったので、理論系の研究室を選びました。そして、物質固有のある温度で電気抵抗がゼロになる現象である超伝導に興味を持ち、現在は超伝導という現象について数学的な手法を用いて研究をしています。超伝導は電磁気学や量子力学、熱力学、統計力学といった幅広い知識が必要で、大学4年間で学んできたことの集大成のような内容です。難しいと感じることも多いですが、とてもやりがいのある研究テーマだと思います。
最後になりますが、大学生になると高校生までとは違って、自由な時間が増えます。その時間を何に使うかで、大学生活の充実度が全然違ってくると思います。大学での勉強だけではなく、サークルやアルバイトなど大学生の頃にしかできない経験を積み、有意義な大学生活を過ごしてください!
将来目指している(目指していた)職業は何ですか? | 具体的にはまだ決まっていないです。 |
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工学部への進学を決めたのはいつごろ? | 理系の学部に進学したいと思ったのは、中学生の頃です。 |
工学系への進学理由は? | 数学と物理の勉強をしたいと思ったからです。 |
大学では何に力を入れて勉強(研究)していますか? | 卒業研究では超伝導について研究をしています。 |
女子が少なくて困ったことは? | 文系の友達に比べると、学科内でできる女友達の数は少ないと思います。ですが、人数が少ない分、仲良くなりやすいと感じました。 |
男子が多くて良かったこと、困ったことは? | 男子はパソコンに強い人が多かったので、困ったときは助けてくれました。 |
文系の友達・知人と違うな~と思うところは? | 実験などによる拘束時間が長いので、文系の友達に比べると、自由な時間が少ないと感じました。 |
高校時代に理数系の科目は得意でしたか? | 数学と物理は好きでした。 |
ニガテ科目克服法や勉強のコツは? | その科目が得意な友達に教えてもらっていました。 |
アルバイトをしていますか? | バスケットボールショップでアルバイトしています。 |
クラブ・サークル活動などをしていますか? | バスケのサークルに入っていました。 |
今一番興味があることは? | 博物館や歴史館、美術館巡りです。 |
工学部に来て大変なことは? | 思っていたよりもレポートが多く、文章はたくさん書いたと思います。その分、文章力はつくと思いました。 |
工学部に来てよかった事は? | 研究室があり、集中して研究ができる環境が整っていることです。 |
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私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |