2026年1月23日
私が化学系に進学した理由は、「絶対にこの職に就きたい、この勉強をしたい」という強い将来像があったわけではありません。元々、高校時代に理数探究コースというグループで研究を行い、ポスター発表をしたり、スライドで発表したりする理系のコースに所属していました。実験結果を見て「なんでこうなるんだろう?」と考える時間がすごく楽しかったです。みんなで議論しながら進める、あの雰囲気が好きでした。「もっと本格的に研究してみたいな」と思ったのが、理工学部に進むきっかけでした。
中学の頃の私は理科も数学も苦手で、むしろ「絶対文系に行く!」と思っていたタイプです。そんな自分が今では理科も数学も大好きになっているなんて、中学生の私が聞いたらびっくりすると思います。高校で実験をしたり、科学をしっかり学んだりする中で、「あれ、科学って意外とおもしろいな」と思えた瞬間があって、そこから一気に理系の世界が開けた気がします。きっかけって本当に大事なのだと感じています。
大学では「工学GIRLS」という団体に所属していて、理工学部を女子学生にとって過ごしやすい環境にすること、工学部の魅力を発信して理工学部に女子を増やすことの2つを目的として活動しています。主な活動としては、小中学生向けに児童館や市の施設でサイエンス教室を行ったり、大学のオープンキャンパスで女子学生を対象とした相談会を開いたり、ということを行っています。このような取り組みを通して、「科学っておもしろいな」と少しでも感じてくれたら、自分が高校で出会えた“きっかけ”を、今度は誰かに渡せたらいいなと思いながら活動しています。
中高生からは「女子が少なくて不安」「理系って忙しそう」という声をよく聞きます。実際、女子は少ないし、文系に比べると大学にいる時間は長いです。でも、その分だけ理系でしかできない経験がたくさんありますし、進める道も広いです。私は理工学部に入って本当によかったと思っています。現在4年生で、卒業後は他大学の大学院に進学する予定です。これからも、ずっと新しいことを知り、勉強していくのだろうなと思いワクワクしています。この文章が、誰かの理系へ踏み出す、“きっかけ”になればうれしいです。


| 将来目指している(目指していた)職業は何ですか? | この分野に就職したいというものはまだ確定していませんが、大学、そして大学院進学後の知識と経験を生かして研究職に就きたいと考えています。 |
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| 工学部への進学を決めたのはいつごろ? | 高校で理数探究コースというクラスに所属してから。そのコースでは、グループになって研究を進め、スライドでの発表やポスター発表などを行っていました。今後もそのような研究ができるような学部に入りたいと感じ、理工学部への進学を考え始めました。 |
| 工学系への進学理由は? | 化学系で、特に電池に関わる分野に興味があるという漠然として理由で進学を決めました。今後もなくならないものは何かと考えたときに工学系は必要不可欠だと感じたからです。 |
| 大学を選ぶ決め手になったものは何ですか? | 国立大学であること、家から通学できること。高校の時から岩手大学には電子顕微鏡を使わせていただいたり、交流があったりとお世話になる機会が多く、この大学で学んでみたいと感じました。 |
| 大学では何に力を入れて勉強(研究)していますか? | 固体高分子型燃料電池のカソード触媒の研究を現在行っています。現在大きな課題となっている、燃料電池稼働時の触媒の劣化を解決するため、耐久性の向上を目的に研究を進めています。
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| 入学前と、入学後、工学部のイメージの違いは? | 思っていたより、女子が少ないことが気にならないことです。また、真面目で黙々と作業を行う人が多いイメージでしたが、コミュニケーションを取りながら楽しく授業や実験に取り組めています。 |
| 男子が多くて良かったこと、困ったことは? | 男子が多いと、女子トイレが混まないので、それは良かったなととても感じます。また、今まで生きてきた中で、男女で価値観の違いや考え方などが違うため、少し腹が立つこともあります。でも、新しい考え方を知ることができるのは良かったことだと思います。研究室で男子達が集まってアニメやゲームの話しなどをしていると、ついていけなくて少し寂しいです。(笑) |
| 文系の友達・知人と違うな~と思うところは? | 授業がなくても研究活動をしなければならないため、全休の日に旅行や遊びにいく回数は文系と比べて少なくなってしまうと思います。また、大学卒業後も大学院に進学するという割合も多く、大学卒業後の進路も大きく異なっていると思います。 |
| 本音で言うと、文系タイプ?理系タイプ? | 苦手か得意かは置いておいて、化学や数学が好きな理系タイプです。 |
| 高校時代に理数系の科目は得意でしたか? | 化学、数学は点数は置いておいて、好きでした。中学の時は理科も数学も好きではなく苦労していましたが、高校でしっかり勉強に時間を費やすようになって、好きになりました。物理はとても苦労しました。今でもあまり見たくありません。 |
| ニガテ科目克服法や勉強のコツは? | 克服しているかはわかりませんが、勉強することを日常にすると日々慣れてきて、勉強時間が苦痛ではなくなってきました。わかるとうれしくなる、解けるという感覚が身につけば勉強も楽しくなっていた気がします。 |
| クラブ・サークル活動などをしていますか? | 工学GIRLS(理系に進学する女子学生を増やすための活動をしています)多くは、小学生に向けたサイエンス教室や、中高生向けの相談会、理工学部の紹介などを行っています。理系に進学したいと思えるのは、何かきっかけがあるという人も多いと思います。少しでも理科って楽しいんだと思ってもらうことで、そのきっかけを作ることができたらと考えています。 |
| 今一番興味があることは? | おかし作りです!簡単なものしか作れませんが、時間に余裕ができたときに家でおかし作りをしています。もっと難しいものにもチャレンジしてみたいです。
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| 工学部に来て大変なことは? | 研究が思い通りに進まないとき、実験の予定が詰まってしまって自由な時間が少ないときには大変に感じてしまいます。また、他の学部と比較しても忙しい学部になるため、周りが遊んでいるところを見かけるとうらやましく感じてしまうこともあります。最初の方はその大変さに慣れていないため、疲れてしまうこともあるかと思います。 |
| 工学部に来てよかった事は? | 自分の研究が何の役に立つか、明確にわかることです。自分が勉強していること、行っている研究が社会の中でどの部分に活用されているのかわかることで、自分のやる気も上がっていきます。また、周りの仲間も同じモチベーションで研究をしているため、自分自身が大きく成長していける環境だと感じています。 |
| 掲載大学 学部 |
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| 私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |