学生時代に学んだこと |
私は博士前期課程では「水トリー劣化検出に関わるシミュレーション」の研究を行っておりました。電力ケーブルは絶縁体の劣化が進行し、絶縁破壊が生じると送電に支障をきたすため、絶縁劣化を検出することが必要となります。この研究では等価回路モデルを作成し、絶縁体の劣化状況を模擬し、劣化検出に関するデータを取得するということを行っておりました。
この研究を通して、学内の研究発表や学外の学会での発表機会があり、日常の研究やデータ解析、発表会資料作成、論文作成などを行い、常に課題解決のために考え、予測を立て、実践に移し、得られた結果を基に考察するということを行ってきました。得られた結果の妥当性を証明することで苦労したことを覚えております。
博士前期課程修了後は、電力会社に就職し、設備の保安・管理、工事の施工、設計業務に携わっています。現在の業務を遂行するに当たり、広く電気工学の知識や電力システム工学など、大学や大学院で学んだことが活かされる場面があります。また、現場に出ると、今まで知らなかったことも多くあり、日々勉強の毎日だと感じております。
学生時代に学んだことや苦労したことは、現在の自分の糧になっていると感じています。一見すると、関連性が低いことであっても、物事を考える過程や文章にまとめる力、プレゼンテーション力など、学生時代に培ったものが現在の業務に活かされていると思います。みなさんも学生時代に多くのことを経験し、自ら主体的に学ぶという姿勢を忘れないで頑張って欲しいと思います。
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