私は、愛媛大学大学院の理工学研究科で電気電子工学を専攻しています。
大学院では学部のときと同じ座学の講義もありますが、研究をすることがメインとなっています。私が所属している通信システム研究室では、市内の小中学校に電子百葉箱を設置し、気象データを収集、さらにそのデータをリアルタイムにWeb配信するシステムを構築し運用するための技術課題を研究しています。その中で私は電子百葉箱の回路設計を担当しています。現在は電子百葉箱を太陽電池のみで動かすための回路を設計しています。雨天で発電できないことを考えてバッテリーにどれだけエネルギーをためればよいか?回路の消費電力を減らすにはどうしたらいいか?など、たった一枚の基板でも課題は山ほどあります。このような課題を自身の力で見つけ、解決する能力を身につけていくことが大学院では大事だと思います。私はこの研究室で、毎日新たな発見があったり、学部生時代に学んだことをフル活用して課題を1つずつ解決していくことにとてもやりがいを感じています。
勉強以外では、学部生のときから所属しているサイクリング部で今も活動しています。日本中を旅してる間に、旅仲間ができたり、地元の人と交流したり、さまざまなアクシデントに遭遇しながらもそれらを乗り越えたり、とても貴重な体験をたくさんしました。行く先々ですばらしい景色に感動したこともあります。このような日ごろ味わうことのない刺激は、時間に余裕のある大学生だからこそ味わえたのだと思います。また、自転車のメカにも興味を持つようになり、スピードメータを自分で作りたいと思うようになったことがきっかけで、電子回路の設計に興味を持ちました。それが今の研究室に所属しようと思った理由のひとつにもなっています。
最後に、大学は自由な時間が多くてダラダラ過ごしてしまいがちですが、あっという間に時間は過ぎ去っていきます。この貴重な時間をどのように使うか。勉強でも遊びでも、自分の興味のあることにどんどん挑戦して、後悔のない大学生活を送ってください。
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