私は鹿児島大学工学部先進工学科情報・生体工学プログラムに在籍している4年生です。これまでの大学生活を振り返り、大学とはどのような場所なのか、そしてより良い大学生活を送るためには何が必要なのかを紹介したいと思います。
高校時代からバレーボール部員だったこともあり、入学後はバレーボール同好会に入りました。最近でこそ制限が緩和されたこともあり頻繁に活動できるようになりましたが、同好入会当時はコロナ禍による制限で、思うように活動ができず悩むことも多かったです。そのような状況でも、換気能力の高い体育館を借りるなどして工夫することでなんとか活動を続けていました。また、同好会で遠征に行くこともあり、その際は他大学との折衝役を進んで担当しました。
大学での授業では、大学生として習得しておくべき基本的な内容を扱う共通教育科目、工学で必要となる専門的な内容を扱う専門教育科目があります。専門教育科目にはプログラミングや人工知能を扱う授業もあり、私にとって興味深い科目が多くありました。しかし、コロナ禍の影響により、リモートやオンデマンドでの講義もあったためか、理解しづらいと感じる箇所もありました。そこで、これらの授業の内容を足掛かりに、自主的に興味のある分野、特に画像処理やAI関連の勉強を進めることにしました。思うように勉強が捗らないこともありましたが、それが今の自分の学力や研究に必要な能力の向上に繋がっていたと思います。
3年目の終わりに研究室配属が行われ、私は情報通信分野の研究室に配属となりました。現在は新しい光無線通信方式に関する研究をしています。プログラミングには多少自信もあったのですが、理論的な部分の理解には苦労することも多く、数学等の授業の重要さを痛感することもしばしばです。理解が不足している箇所は同じ研究室の先輩・同期に積極的に相談し、なるべく早く解決できるよう努めています。
私たちの世代はコロナ禍の影響を強く受けた世代だと思います。リモートでの授業やイベントが多く、対面でのコミュニケーションが疎かになるせいか孤独な時間が増え、漫然と大学生活を過ごしそうになる自分が居ました。そのような環境の中でも、自主的かつ積極的に行動することを意識し、無為に時間を過ごさないよう自分をコントロールしていました。このことが今の自分の人脈や学力を形成していると思っています。今この文章を読んでいるみなさんも、自ら行動することを意識することでより良い大学生活を送ることができるのではないかと思います。
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