私は熊本大学工学部土木建築学科建築学教育プログラムに所属する4年生の者です。私は幼い頃より医師を志していたのですが、高校3年生の時に国立大医学部の現役合格は難しいとのことで挫折し、医学の次に興味のあった建築学を志望しました。とはいえ、建築の道は第2志望であることに変わりはなく入学当初は「普通に授業受けて、普通に就活して、4年後に普通に就職するんだろうな」と思っていました。しかし、いざ大学生活の蓋を開けてみると建築学という学問は文理両方の側面を持っている学問で奥深く、また大学で出会った仲間らに刺激を受ける日々は充実していて、気付けば「建築学科に進学して大正解だった」と思う自分がいました。また、大学3年時のインターンシップで「構造設計」という建物の安全性等を保証するために構造計算をする仕事に憧れを持ち、その職種は大半の企業が大学院卒の人しか採用しないということを知り、入学時の自分が予想だにしないであろう大学院に進学することになりました。
このように様々な学びや発見があり、この4年間で自分の道が大きく開けたと思うので、今の大学の学部学科に進学して本当に良かったと思います。また、私は現在一級建築士試験に独学で一発合格するという目標に向かって頑張っています。これも建築学科に進学して良かったことの1つで、現在卒業研究の傍ら空いた時間の大半を捧げていることです。一級建築士は建設業界では最高峰の資格とされ、ゆえに合格率は1割前後と非常に難関な資格です。もちろん資格を取ることがゴールではなく、その後いかに資格を使って仕事をして社会に還元できるかが重要ですが、そのような格式高い資格を目指せるのは建築学科の魅力の一つだと思います。
最後に、建築学科は噂通りの忙しさですが、それでも高校時代と比べて大学では自由に使える時間が増えます。冒頭で述べたように、建築学に魅了された私は勉学に関しては誰よりも力を入れ本稿の執筆依頼を賜るほどの成績を収めてきたと自負していますが、勉学以外にも課外活動やアルバイト、遊びにも有効的に時間を割いてきました。その中で多くの方々と出会い、多くの友人を作り、多くの人の考え方に触れたことで人間的に成長できた4年間だったと思います。なので、せっかくの大学生活、勉学以外にも時間を見つけては様々なことに挑戦してみると良いと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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