大学院を卒業し、高校教員としての4年目が終わろうとしています。この4年間で様々なことを学びました。
高校の化学の教員として採用試験に合格しましたが、初めの赴任先は特別支援学校でした。大学院までは化学を学んできたため、特別支援の知識もなく、どうなるのかなと不安いっぱいで出勤したのを覚えています。2年間の勤務で化学の知識を使うことはほとんどありませんでしたが、多くの事を学ぶことができました。3年目には県内の普通校に勤務になり、やっと化学の授業ができるようになりました。化学の授業をして感じたことは、「教えるって難しい」でした。また、4年目では高校3年生の担任となり、教科指導だけでなく進路指導や受験指導など忙しい毎日を過ごしました。
大学時代に学んだことで、社会人になって役に立ったことは、化学の知識はもちろんですが、一番は論理的に考えることかなと感じています。結果を予想して実験を組み立てること、結果から考察すること、膨大な情報から必要な情報を得ること、今後どうするかなど・・・。今はレポート等で「やらなければならないこと」かもしれませんが、卒業するころにはこのような考え方を自然にできるようになっていると思います。そのためにも、レポートや研究には真剣に取り組んでください。
明確な夢を持って今の学部へ入学した人、なんとなく理系に進み、大学に入学した人、教員にも興味のある人、いろんな人がいると思いますが、やりたいことを職業にできる人は一握りなのかなと思います。今やるべきことをこなしていくと、いずれ本当にやりたいことが見つかると思います。理系の強みを生かして、それぞれの道でがんばってください。教員も、楽しいですよ。
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