私は2021年に大学院を卒業し、現在、生産技術課で電気製品の製造に携わっています。在学当時は、機械科の「バイオエンジニアリング」という、現在の仕事とは少し関係性の薄いテーマを研究していました。「バイオエンジニアリング」とは、「生物×工学」とするとイメージが付きやすいかと思いますが、その「バイオエンジニアリング」という研究と現在仕事がマッチしていない私が、大学、特に「バイオエンジニアリング」の研究で何を学び、そこから何を現在の仕事に生かしているのかを2つ御紹介します。
1つ目は、「視野の広さ」です。会社で働くということは、違う部署の方、メーカー様などとたくさんの「ヒト」と多くの「テーマ」について話をしなければなりません。その際によく思うのが、「バイオエンジニアリング」というテーマにより視野を広げていてよかったということです。視野が狭いと話が偏ってしまい、話のテンポが悪くなってしまいます。視野が広いと、他の角度から話を進めることができ、テンポよく話をすることができます。私は、この「テンポ」は仕事において重要だと思いますし、そのテンポを作る「視野の広さ」は働いていくうえでより重要だと考えています。
2つ目は、「考えること」です。会社に入ると、答えを教えてくれる先生はいません。アドバイスや最終判断をしてくれる同僚や上司はいますが、最終的に考え、実行に移すのは自分自身なのです。その際に考える力を持っている人、そうでない人とでは、仕事のテンポ、そしてクオリティまでも違ってきます。私の研究室の担当の教授は、自分で考え実行させ、トライアンドエラーをたくさん積ませてくれていました。今思うと、その経験が、今の私を作っているので、いい経験をさせてもらえたのだと思いました。
以上、「視野の広さ」「考えること」とありきたりな話ではありますが、社会人になるとなかなか身につけることができず、仕事のできに直結すると思うので、少しでも意識してもらい、楽しく有意義な学生生活を過ごしてください。
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