2018年10月19日
私が「建築」に惹かれ始めたのは、小学生の頃に観た建築のTV番組がきっかけです。
夢のマイホームを手に入れた住まい手が、家づくりのエピソードやこだわったポイントを熱心に話す姿を見て、その施主の願いを叶えた「建築士」という職業に憧れました。
高校では、理系科目が苦手でしたが、建築に関わりたいという一心で、理系コースを選びました。高校卒業後は、地元の徳島大学工学部建設工学科(現 理工学部社会基盤デザインコース)に進学し、土木工学を中心に学びました。徳島大学では、夜間主コースで建築関係科目が学べるので、建築士試験の受験資格のひとつである学歴要件の指定科目を履修しました。
大学卒業後は、地元県庁に建築職として入庁し、現在3年目です。建築職というと、男性が多いイメージでしたが、近年は、毎年のように女性も採用されています。また、若い世代が多く、活気がある職場だと感じます。
建築職の業務は、建築計画の審査や、技術的な指導、県有施設の設計や工事監理、住宅の耐震化や空き家の利活用など、多岐にわたります。また、住宅行政だけではなく、建築資材である木材の利用促進業務に携わったりするなど、他分野と連携した仕事ができるのは、大きな組織である県庁ならではだと思います。徳島県の建築職は、2~3年のサイクルで人事異動があり、私は現在、東部県土整備局吉野川庁舎で、建築計画の審査や検査、許認可等の業務をしています。建築の知識がまだまだ浅く、勉強の日々ですが、1日でも早く、一人前の建築職員として、役立てるようになりたいと思っています。
私が就職先を選ぶにあたり第一条件としたのは、働きやすい環境であることです。
建設・建築業界の民間企業で働くことも考え、就職活動もしましたが、この先、ライフスタイルの変化があっても、自分がしたい仕事を続けられる環境が整っているのは公務員だ!と思い、試験を受けました。将来、建築関係の仕事に就きたいと考えている女子中高生の皆さん、公務員の建築職はいかがでしょうか。理系科目が苦手でも、「好きこそものの上手なれ!」だと思いますので、思い切って建築の分野に飛び込んできてください♪
将来目指している(目指していた)職業は何ですか? | 中学生の頃から、建築に関わる仕事につきたいと考えていました。 |
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大学を選ぶ決め手になったものは何ですか? | 土木工学と建築学の両面を学べることです。 |
大学では何に力を入れて勉強(研究)していますか? | 生態系の研究室に所属し、絶滅危惧種である甲虫の保全方法について、研究していました。 |
入学前と、入学後、工学部のイメージの違いは? | 思っていたよりも女子学生が多いこと。建築に興味がある女性が増えてきていると感じます! |
男子が多くて良かったこと、困ったことは? | 資機材など重いものを運んでもらうなど、色々な場面で助けてもらいました。困ったことではないですが、夏場の教室が一段と暑く感じます。笑 |
文系の友達・知人と違うな~と思うところは? | 卒業直前まで、卒業論文や発表に追われることです。計画的に進めることが大事です。 |
高校時代に理数系の科目は得意でしたか? | 物理も数学もすごく苦手でした。 |
ニガテ科目克服法や勉強のコツは? | 克服はできませんでしたが、、、繰り返し解くことだと思います。あとは、分かる人に解き方を教えてもらいます。 |
クラブ・サークル活動などをしていますか? | 硬式テニスサークルと、建築サークルに入っていました。建築サークルでは、学内の広場コンペや、現場見学会に参加していました。 |
今一番興味があることは? | 国内にあるモダニズム建築が気になります。県内にも増田友也氏が設計した公共施設が多数ありますが、少子化の影響で廃校になったり、建物の老朽化のため建て替えが検討されています。堂々たる造形が魅力的だと思うので、他用途に活用したり、耐震補強をしたりして、これからも素敵な空間を提供してほしいなと思います。 |
工学部に来て大変なことは? | 卒業研究のデータ収集です。海浜環境のモニタリングをしており、真夏の炎天下は過酷でしたが、良いデータがとれたので頑張った甲斐がありました! |
工学部に来てよかった事は? | 土木工学の分野は多岐にわたりますが、数ある中から、自分が本当に興味をもったものに取り組めたことです。 |
掲載大学 学部 |
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私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |