これから三重大学の建築学科での学習について紹介します。私たちは1年生の時から幅広い一般教養に加えて、建築に関する専門分野を学び始めます。建築学科での専門分野の学習は、高校までの学生生活で学んできた学習とは打って変わったものです。よって、1年生の頃から日々新しいことを学ぶことで、とても刺激的な大学生活を送ることができます。
建築に関する専門分野には、建築計画・構造力学・環境工学等がありますが、この中でも特に日々密接に関わってくるものは、設計・製図の課題です。私たちは、半期に2~3つのペースで建築作品を制作します。この課題は、週に1回の講義で教授からの指導も受けながら、独自のアイデアを取り入れて設計を進めていくものです。アイデアがなかなかまとまらず、壁にぶつかることもありますが、その過程があったからこその閃きも生まれます。そこに設計の面白さややりがいがあるのです。さらに、2年、3年と学年が進むにつれて、構造力学や建築環境工学の学習が奥深くなっていくので、それらの知識も設計課題を進める上で役に立ち、ますます現実的な建物を検討できるようになっていくことで、設計に対する楽しさが増していきます。
また設計課題は、〆切ギリギリまで自分の満足のいくものになるまで作業を続けます。ですので、睡眠時間を削ったり徹夜をしたりと大変なこともありますが、これはつらいことばかりではありません。いつもそばに同じ学科の仲間がいるからです。共に過ごす時間が長い分仲は深まり、設計のアイデアの相談をしあったり、時に励ましあったりしながら、密度の濃い時間を過ごします。そして作品が出来上がったときには喜びや達成感を分かち合います。
建築というものは私たちの生活に日々密接に関わってくるものです。よって、建築に関する幅広い分野を学習することで、これまで何気なく見ていた建物に対して、「構造はどうなっているのだろう」だとか「これはあの時代の様式の建物だ」といったことを考えながら見るようになり、街を観察することの面白さが増していきます。これも建築の学習の楽しさの一つです。
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