私は鹿児島大学工学部を卒業後、同大学院理工学研究科海洋土木工学を専攻し、コンクリートに関する研究を行いました。現在は株式会社大林組に就職し、現場では山岳トンネル工事の施工管理を経験し、本社ではコンクリートに関する技術支援や技術開発を行っています。
私は高校時代に将来の夢を見つけることができず、就職に強いと言われる工学部への進学を決めました。当時は明確な将来ビジョンを持たないまま、とりあえず大学に進学することに不安を抱いたことを覚えています。しかし、今となっては鹿児島大学の工学部への進学を選択してよかったなと思っています。鹿児島大学で得た知識や経験が社会に出てからとても役立っていると実感したからです。工学系の大学では、3年生までに工学分野の基礎を学び、4年生および大学院では自身で選択した研究室に所属し、より専門的な分野について研究していくことになります。そして、この過程の中では専門的な知識を学ぶだけでなく、社会人としての基本スキルを身につけられるように教育制度が施されていると思います。私は専門的な知識のほかに、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力・計画力・問題解決力などを身につける訓練を学生のうちに積むことでき、これが私にとって大きな財産になったと実感しています。
また、私は現在、前述の通り、大学および大学院で研究してきたコンクリートに関する仕事を行っています。大学で学んだ専門知識と経験がそのまま業務に活かすことができることは大きなアドバンテージであり、自分が関心のある分野であるため、楽しく仕事に臨むことができています。このように、大学で学んだことが就職後の仕事内容に直結する場面が、他分野と比べて多いことが工学系の特徴の一つであると思います。
私の経験を通して伝えたいことは、仕事に直結する専門知識・技術を学ぶことも大切ですが、それ以上に重要なことが、社会人として押さえておくべきスキルを身につけることです。そして、これらは多くの経験を積み重ねて少しずつ身についていくものであると思います。
工学部へ進学した暁には、何事にも積極的に取り組み、多くの経験を積んでスキルアップに励んでください。
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