2025年1月24日
私が土木に興味を持つようになったのは、平成30年7月豪雨で道路が遮断され、一時的に孤立状態を経験したことがきっかけです。それまでも地震や台風による被害をニュースで目にすることは多かったのですが、この豪雨を通じて自然の脅威を身近に感じ、災害時にも機能し続けるインフラの構築に取り組みたいと考えるようになりました。
大学入学後は、工学の基礎知識から専門的な土木の知識まで幅広く学びました。専門用語や計算式が多く、授業は難しかったものの、日常生活と直結した内容であることから、「私たちの生活の基盤を支えている分野を学んでいる」という意識が学習意欲を高めてくれました。また、近年の異常気象による災害への対策について学ぶ中で、安心して生活ができる裏には多くの人々や長い歴史が関わっていることに気づき、普段の生活がよりありがたいものに思えるようになりました。例えば、道路網が豪雨や地震の被害からいち早く復旧する背景には、日常的な点検や補修のおかげであり、以前は意識していなかった普通の道路にも多くの技術者の支えがあることを実感しました。
大学の講義では主に座学を通じて理論的な知識を習得してきましたが、実践的なまちづくりについて学ぶため、2年生の夏から「公・民・学」が連携するまちづくり組織「松山アーバンデザインセンター」の学生スタッフとして活動を始めました。活動内容は、フリースペースの運営や日曜市に合わせた学生企画の実施、ワークショップへの参加です。特にワークショップでは、商店街の方、行政の方、高校生、設計者など普段関わることのない方と交流でき、多様な「まち」との関わり方を学ぶことができました。駅前開発のワークショップでは、商店街の方々から直接お話を伺い、地域の課題を理解するとともに、異なる立場の意見をどう調整するかの難しさを実感しました。こうした経験を通じて、将来、自分がどのようにまちづくりに関わりたいのかを考えるきっかけになりました。
私は進路選択の時、自分の学びたい分野をなかなか決められず苦労しました。しかし、大学生活で感じたのは、たとえ小さなきっかけで選んだ道でも、新たな発見や興味、人との出会いにつながるということです。どの進路を選んでも、「楽しさ」や「面白さ」を見つけようとする姿勢が大切だと思います。
皆さんに素敵なご縁がありますよう、心から願っています。
将来目指している(目指していた)職業は何ですか? | 建設コンサルタントを目指しています。 |
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工学部への進学を決めたのはいつごろ? | 高校1年生の夏頃です。 |
工学系への進学理由は? | ものづくりに興味があったためです。 |
大学を選ぶ決め手になったものは何ですか? | 国公立であること、1回生でコースを選べること、地元から近いことです。 |
大学では何に力を入れて勉強(研究)していますか? | まちづくりです。 |
入学前と、入学後、工学部のイメージの違いは? | 思っていたより女子が多いこと!大学での勉強はもちろん、自由な時間で何をするかが大事だと感じました! |
理工系で就職は有利だと思いますか? | 思います。 |
文系の友達・知人と違うな~と思うところは? | 必須の授業が多いこと、テストで単位を取ることが多いので授業以外の勉強時間が多いことです。 |
本音で言うと、文系タイプ?理系タイプ? | 暗記が苦手で計算が得意だったので理系タイプです。 |
高校時代に理数系の科目は得意でしたか? | 科学と物理は普通ぐらいで、数学が得意でした。 |
高校時代の苦手科目は? | 国語・社会です。 |
ニガテ科目克服法や勉強のコツは? | どうやったらその苦手科目を楽しめるか工夫していました。 |
アルバイトをしていますか? | 雑貨屋さん・松山アーバンデザインセンターの学生スタッフです。 |
クラブ・サークル活動などをしていますか? | バドミントンサークルと写真部に入っていました。 |
今一番興味があることは? | まちを散策することです。 |
お気に入りのグッズを見せてください♪ | 1年生の時に買ったフジフィルムのカメラです。 |
工学部に来て大変なことは? | 今まで使ったことのないソフトで設計したり、プログラミングをする授業は大変でした。 |
工学部に来てよかった事は? | 学んだことが、日常生活と直結してることが多いので、まちを散策したりするときに楽しみがふえたことです。 |
掲載大学 学部 |
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私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |