私は、大学で建築学を専攻している4年生です。
建築学科は工学部の中でも忙しい学科とよく言われますし、私自身もそう思います。しかし、これは充実した生活であることの裏返しであり、大学での学びが濃密である証しなのかなと思います。
忙しくなる要因でもあり、建築学科を特徴づけるものとして設計演習があります。この演習は受け身の姿勢では対応できない大学らしいスタイルです。最初に課題が提示され、その後2カ月ほど時間をかけて、締め切りギリギリまでみんながそれぞれ作品をつくります。建築の設計は、カタチのデザインから建物が建つ地域を取り巻く文化的側面や社会事情まで、考えることがたくさんあります。鹿児島大学では、締め切りまでに週1回ほどのペースで教授や友達とアイディアをシェアする時間があります。同じ課題でも考えることはみんな違って個性があり、私にはこの時間がとても刺激的で設計演習の中で一番好きな過程です。答えのない課題は締め切りに追われる生活をもたらして忙しくなりますが、この環境のおかげで学科には沢山の大切な友達がいます。
もう1つお伝えしたいことがあります。それは、建築の知識は、日々の生活や旅先での楽しみを増やしてくれるということです。グルメや買い物、観光のついでに建築作品を見に行くようになります。また、人の行動を想定して計画する視点を学ぶことで、人々の何気ない暮らしの一面が面白く見えてきたりもします。
建築は自分の空間の記憶や学んできたことが様々につながっていく面白い分野です。私は「ぶらり歩き」と理科と地理が好きというだけで直感で専攻しましたが、現在も学ぶ面白さがどんどん増しています。
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