2013年12月2日
「自分が好きなコンピュータについてもっと詳しく知ってみたい!」私が工学部情報工学科に入学した理由はただ一つ、その気持ちだけでした。とは言え、「工学部」は、機械や電子回路、コンピュータなど専門的で主に男性が多い学部というイメージがあり、入学するには少し躊躇(ちゅうちょ)した覚えがあります。プログラミング経験も全くありませんでしたし、数学は好きでしたが、得意な教科とはとても言えず、専門科目の講義についていくのがやっとでした。そんな私でしたが、必死で勉強して、自分が作成したプログラムが初めて動いた時、喜びと楽しさが込み上げてきたことを今でも思い出します。
今の仕事に就きたいと考えるようになったきっかけは、接客業のアルバイトでの出来事です。お客さまの立場になって考え、笑顔で接客し、先を読んで行動するよう心がけて対応していたところ、「ありがとう」と言ってもらえることが多くありました。ありきたりかもしれませんが、私はその時、今学んでいる情報工学の知識を活かした職に就き、お客さまに喜んでもらうことを通じて、自分もその喜びを共有していきたいと思い「システムエンジニアになればそれが実現できる!」と考え、就職活動を始めました。
今の仕事に就いて、ようやくお客さまと対話ができるようになり、大学時代に学んだ情報工学の知識をフルに活かして、できる限りご要望に応えられるよう対応しています。もちろん「ありがとう」と嬉しい言葉をいただけることもあれば、逆にご要望に応えられないこともあります。まだまだ努力が必要だと感じることもありますが、お客さま視点になって必要とされているシステムサービスを提供できるよう日々努力しています。
「自分が好きなコンピュータについてもっと詳しく知ってみたい!」という一心で工学部へ入学しましたが、大学で情報工学の全てを学ぶことはとてもできませんでした。仕事をしている今でも、毎日学ぶことでいっぱいです。ですが、大学では情報工学以外のさまざまな科目を学ぶ機会がありましたので、そうした知識は今の仕事でも私の考え方や視野を広げるのにとても役に立っています。大学に入学した後でも、さまざまな科目に触れていく中で自分自身がさらに極めたいと思う科目が見つかれば、それから的を絞って勉強することも可能です。自分が好きだと感じて「詳しく知りたい!」と思ったことは積極的に挑戦していくことが、人生を楽しくすることにつながると思います。
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