「工学」という科目は中学・高校にはないため、何をやるのかわからない、科学との違いがわからない、という人も多いのではないでしょうか。「科学」は「真理を探究する学問」ですが、「工学」は「科学・技術を応用して役に立つものを創造する学問」、少し違う言い方をするならば「夢を実現する学問」と言えると思います。
私の専門である無線通信を例にとると、40年前は、電波を使って「いつでも、どこでも、だれとでも」電話ができる「携帯電話」は、テレビのアニメやSFにのみあるもので、現実には存在しませんでした。このため、当時、「携帯電話」は「究極の通信」と言われ、いつかは実現するといいな、という「夢の通信」でした。しかし、1979年に自動車に搭載して電話ができる「自動車電話」が開発されて以来、多くの研究開発の成果により、40年後の今では、ポケットに入る携帯電話(スマートホン)により、「いつでも、どこでも、だれとでも」電話ができ、さらにはインターネットを通じて、どんな情報でも即座に手に入れるという「夢」が、「通信工学」「ネットワーク工学」「電波工学」などの様々な「工学」を駆使して実現されています。
皆さんの「夢」はなんでしょうか。「人工知能」「自動運転」「宇宙旅行」「ロボット」等々、こんなことが実現できればよいな、という「夢」がたくさんあるでしょう。このような夢を実現する学問が工学です。もちろん、これを実現するには、高校までに学んだ数学、理科のみならず、様々な専門的なことを学び、さらにそれを応用する力を身に着けねばなりません。また、多くの人と協力してプロジェクトを進めることも学ばねばなりません。これらのことを学ぶのが「工学部」です。皆さんも、工学部で学んで、「夢」の実現にチャレンジしてみませんか?
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