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【vol.156】不安を越えて選んだ理系がくれた未来

vol.156茨城大学 工学部
物質科学工学科

T.A.さん

2026年3月6日

 今振り返ってみると、中学生の頃の私は、自分が理系を選択し、さらには工学部に進学するなんて、夢にも思っていませんでした。

 当時は英語の授業がとても楽しく、気づけば英語ばかり勉強し、先生に憧れて英語教師を夢見ていました。

 しかし、医療職として懸命に働く姉の姿に心を動かされ、改めて進路を考えるようになりました。理数科目への不安から簡単には決断できませんでしたが、担任の先生の後押しもあり、高校1年生の文理選択では悩み抜いた末、理系を選択しました。

 2年次に理系クラスへ進み、転機となったのが化学の授業でした。化学が社会で活用されていることを学び、例えばカイロの発熱の仕組みなど、身近な製品と結びついていることを知り、化学の面白さと可能性に惹かれていきました。当初は医療職への憧れから理系を選択しましたが、学びを重ねる中で志望が変化し、高校3年生の秋には工学部への進学を視野に入れるようになりました。

 さらに、化学の知識を社会に役立つ材料として形にできる分野を学びたいと考えるようになりました。工学部の中でも、物質の性質や構造を基礎から理解し、新材料の開発につなげる物質科学に魅力を感じ、共通テスト後に物質科学工学科への出願を決意しました。

 入学後は、特に有機化学に強く惹かれ、その学習に力を入れるようになりました。高校時代に教科書で学んだ有機化学反応を実際に再現できたときの感動は、今でも忘れられません。大学生活で一番の思い出は、女子高校生向けの理系体験イベントで有機合成実験を行ったことです。酢酸エステルや発光分子を一緒に合成し、大学生活の質問にも答えました。イベント終了後、工学部に進学したいと話してもらえた時は本当に嬉しかったです。

 4月からは4年生として有機化学系の研究室に進む予定です。近年、発熱や湿度調節機能を持つインナーが登場するなど、繊維は進化しています。博士課程まで進学し、得たスキルを活かし将来は高機能繊維の洋服開発に携わりたいです。

 不安があっても挑戦したいという思いで理系を選んだからこそ今の自分があると思います。理数科目に不安があり、工学部への進学に悩んでいる高校生の皆さんにはぜひ理系体験イベントに参加してみてほしいです。実際に学びに触れることで、自分の興味と向き合えるはずです。皆さんが自分の「挑戦したい」という気持ちを大切に、納得のいく進路を見つけられることを心から応援しています。

message

自分の「挑戦したい!」という気持ちを大切に。心から応援しています!!

教えてなんでもアンケート

将来目指している(目指していた)職業は何ですか? 多様な機能を有する繊維材料の研究開発に携わる研究職に就くことです。
工学部への進学を決めたのはいつごろ? 高校3年の秋ごろです。
工学系への進学理由は? ものづくりや化学に興味があり、学んだ知識を社会で役立てたいと思ったので、工学系への進学を選びました。
大学を選ぶ決め手になったものは何ですか? 共通テストの結果に加え、大学で基礎を十分に学んだうえで、学部3年次に専門的なプログラムを選べる物質科学工学科のカリキュラムに魅力を感じたことです。
大学では何に力を入れて勉強(研究)していますか? 大学では、特に有機化学の学習と有機合成に力を入れています。
女子が少なくて困ったことは? 女子が少ない環境に最初は戸惑いましたが、フレンドリーな学生が多く、今では性別関係なく、試験前には一緒に勉強したり、授業の合間には推し活の話をしたり、楽しく過ごしています。
文系の友達・知人と違うな~と思うところは? 個人的な感覚ですが、理系では実験など自分の体で体験して学ぶことが多く、覚えたことが自然と頭に残るように思います。
本音で言うと、文系タイプ?理系タイプ? もともと文系寄りだったので、理系選択後は人一倍理数科目を勉強しました。
高校時代に理数系の科目は得意でしたか? 化学は得意でしたが、物理は苦手でした。テスト前は物理が得意な友人にマンツーマンで教えてもらいながら、何とか乗り切っていました。
ニガテ科目克服法や勉強のコツは? 公式は自分の手で導出してみることで理解を深めました。疑問点はすぐに先生に質問し、不安を残さないようにしていました。
アルバイトをしていますか? カフェと個別指導塾でアルバイトをしています。
クラブ・サークル活動などをしていますか? 学生広報スタッフとして、オープンキャンパスや大学祭のトークイベントでパネリストとして登壇し、工学部の魅力を発信しています。また、SNSを活用し、高校生に向けて大学生活の実情や学びの様子を投稿しています。
今一番興味があることは? 一人旅が趣味で、大学卒業までに47都道府県を制覇するのが目標です。次の旅の目的地を考えているときが、一番ワクワクします。ちなみに今までに20県を回っていて、次は沖縄でグルメ旅を楽しもうかなと考えています。
工学部に来て大変なことは? レポート提出期限と試験期間が重なると大変でした。また、実験が思うように進まず、帰りが遅くなることもありましたが、仲間と励まし合いながら乗り越えました。
工学部に来てよかった事は? 実験やものづくりを通して、自分の手で学んだことを形にできることです。仲間と意見を出し合いながら進める授業は楽しくて刺激的ですし、挑戦した分だけ自分の成長を実感できます。
※このページに含まれる情報は、掲載時点のものになります。

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