私は6000V(ボルト)以上の高電圧を扱う電力研究室に所属しています。写真の愉快なエレジョの先輩達と一緒に手にしているのは私が研究開発している“ポリマーがいし”です。「〇〇会社に入りたい」という考えではなく、高電圧の研究におもしろさを感じてこの研究室を選びました。
4月に研究室配属されてすぐ、大手の電力設備製造メーカとの共同研究を担当することになりました。そして2カ月後の6月には川崎市まで出張し、企業研究者の前で研究成果を発表しました。「研究成果を早く出さないといけない!」 というプレッシャーもあり実験結果に一喜一憂する日々ですが、大学3年生までに座学で習ったことが自身の研究に結びついていく感覚に楽しさを感じています。なぜこんなことを勉強するんだろう、という疑問を今までに抱いたことのある学生さんが多いかと思いますが、実際に研究してみると意外にすぐ答えが得られるかもしれません。ただし、研究ばかりしているわけではなく、空いた時間でアルバイトをしたり、部活動に打ち込んだりと、好きなことを好きな時に自由に組み立てています。これも大学生活の魅力の1つのように思います。
また、昨年大学の留学支援制度を利用してマレーシアに2週間留学しました。海外の人とコミュニケーションをとるためにもちろん英語の基礎は必要ですが、完璧な文法、最適な英単語が求められるのではなく、自分の伝えたいことをあの手この手で何とか伝えようとする姿勢が好まれるように感じました。その経験のおかげか、研究室の指導教員や愉快な先輩達とは英語を交えて円滑にディスカッションできています。
大学生になり選択肢が増える分、楽しいことも責任の重さ故の大変さも、様々なことを経験しますがそれこそが大学生活の醍醐味だと考えています。自ら設けたハードルの前で足踏みする時間がもったいないほど、大学は色んなチャンスの場であふれています。高校生のみなさん一人一人の輝かしいチャンスをぜひ自ら選び、楽しんでください!
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