内容の濃い学生生活 |
研究室に着くとまずメールチェックをし、授業へ向かいます。大学院入学から半年、現在は海洋学、時系列解析、船体運動・操縦性能解析、海上交通、運航支援などに関する学問を学んでいます。授業のなかには、講義を聴くものだけでなく、英語の論文や文献を扱うもの、文献の内容を自分の言葉でまとめ、解説をプレゼンするものがあり、予習・復習・プレゼン資料作り等、準備の時間が必要です。授業のない時間帯はこの授業準備や、研究(論文を読むこと・プログラミング等)を主にしています。そのほか後輩の指導や、学部の授業・実習の補助をするなど、空腹を忘れ、気がつくと夜遅くなることがあります。「内容の濃い」毎日です。
学部生時代の印象的な授業として、船の針路を自動制御する「オートトラッキング」に関する実験演習がありました。波や風の中を進む船の針路を制御して、目標の航跡を描かせるための知識を座学で学び、実際に全長50mの練習船を自分が作ったプログラムで動かします。この授業は、プログラミング・制御工学・船舶工学の知識の応用力・実戦力をつけるため、理工系としての素養を身につけるための絶好の教材です。また工学部であり船舶職員養成施設でもある、本学部の象徴的授業だと思っています。
私は学部「海事システム工学科」から院「海運ロジスティクス専攻」へ進学しました。前述した例をはじめとする学部での理工系・船舶職員養成カリキュラム、帆船で太平洋横断まで経験できる乗船実習、世界の海事大学学生との交流、海運会社でのインターン。院では前述の生活、先端的な研究との接触等、数えきれないほど多くの経験をしてきました。私は、卒業後、海運界にて職を得たいと考えていますので、このようなキャリアを積んできました。「海事・工学」の専門性を高めることができ、「内容の濃い」日々であるので、今とても充実しています。残りの学生生活も、充実させること、知識を得ることに更に貪欲でありたいと思っています。
掲載大学 学部 |
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私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |