私は、秋田大学・国際資源学部・資源開発環境コース所属の4年生です。今回は、国際資源学部の魅力を皆さんに知っていただけたらと思います。
国際資源学部は日本で唯一、資源を専門に学ぶことができる学部です。学部内は資源政策コース、資源地球科学コース、資源開発環境コースの3つのコースに分かれています。学部の名前の通り、資源分野で国際的に活躍できる人材の育成に力を入れており、専門授業は基本的に英語で行われています。
そんな文理双方の学生が、日々、資源について学んでいる国際資源学部で、「国際資源学部の目玉となる授業は?」と質問したとき、多くの学生が挙げる授業が、「海外資源フィールドワーク」です。海外資源フィールドワークは3年次に国際資源学部生全員が参加する授業で、世界各国の実習先に行き、現場を見学したり、実際に働いている人と交流することで、現場課題の解決力を身につける事を目標にしています。
私は去年、インドネシア・ジョグジャカルタの海外資源フィールドワークに参加し、インドネシアの資源や防災、環境問題、歴史、文化、住民の生活など、様々なことを学び、体験しました。その中でも私が興味を持ったのは、防災、特にメラピ山の砂防ダムと周辺住民についてです。メラピ山は現在も噴火の危険がある活火山です。日本では危険があったら離れるというのが普通だと思いますが、インドネシアでは経済や住居の問題から、危険があっても簡単に離れるということができません。また、昔から住んでいるメラピ山を愛しているから危険であっても離れないという住民も沢山います。災害大国といわれる日本とインドネシア、それぞれの防災方法や災害に対する考え方、経済状況、周辺住民の生活など、様々な視点から防災について考える機会になり、防災をもっと学びたいと思うようになりました。そして、この経験が現在所属している岩盤工学研究室に進み、大学院への進学を希望するきっかけにもなりました。
国際資源学部は資源開発に関する知識や技術だけでなく、防災、リサイクル、歴史、人権問題、国際情勢、経済など様々な観点から「資源」について学ぶことができます。知識や理論を座学で学び、体験によって現場からの視点や課題解決力を身につける、これらのプログラムによって国際的な資源のプロフェッショナルを育成する秋田大学・国際資源学部で、皆さんも一緒に資源のプロフェッショナルを目指してみませんか?
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