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生レポート!現役学生の声

大学に進学する意味

2022年11月18日
富山大学 計算生体工学研究室
J.K.

 皆さんこんにちは!私は富山大学工学部工学科知能情報工学コースに所属する学部4年の者です。

 現在私は、ラマン分光法を応用した内視鏡診断システムの開発研究を行っています。物質に単色光を入射すると一部が散乱されます。その殆どは入射光と同じ波長ですが、ごくわずかに入射光とは異なる波長をもつラマン散乱光が含まれます。ラマン散乱光の波長は分子構造に由来するため、ラマン分光法ではラマン散乱光のスペクトル特性を調べることで、非破壊的に生体組織の分子レベルの変化が分かり、超早期癌診断などの臨床応用が期待されています。ラマン散乱光が非常に微弱であり、かつ、測定の際に余計な背景光の妨害を受けるため、研究は思い通りに進むことの方が少ないです。ですが、その困難に小中高大とこれまでに学んできた知識を総動員して挑み、試行錯誤して乗り越える課程が非常に楽しいです。医療を工学の観点から支える、それが、私の研究及び私の所属する計算生体光学研究室の大きな魅力だと思います。

 唐突に話は変わりますが、皆さんはなぜ大学に進学するのですか?「特定の分野に興味がありそれを学びたい」「将来やりたい仕事に必要な知識を習得したい」など、本来は何かしらの目的があって然るべきなのでしょう。しかし、私は特に何の目的ももたずにこの大学に入学してきました。目的のある人はやはり、講義で学んだことの吸収も速く、知識の定着も良いです。そして自発的に必要な知識を学ぼうともします。私はそのような人たちに知識量の差で勝てないなと感じることが多々あります。それでも、与えられた課題をこなし、テストを乗り越えられれば単位はもらえますし、おそらく卒業だってできます。ですが私は研究で躓きました。今まで何も考えず常に受け身で講義を受けて来たので、教授の力を借りないと何も生み出せないのです。今のままでは、この先仕事に就いた際、何も生み出せない人間になると思い、考えを改めました。自分がどうしたいのかを考え、研究や仕事に必要な知識を得るため、生じた問題を自分の頭で考え解決する習慣を身につけるために大学院に進むことを決意しました。もし今、あなたの大学に進学する意味が不明瞭なのであれば、今一度その意味をご自身に問い質してみてください。この記事があなたの進路決定の一助になれば幸いです。

※このページに含まれる情報は、掲載時点のものになります。

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