高校生の頃、私は高校と大学の違いについて深く考えておらず、大学に入学することをゴールのように考えていました。
この記事を読んでくれている方の中にも、そういう人はいるのではないかと思います。
大学院2年生になった今、私が考える高校と大学の一番の違いは「研究があるか・ないか」です。
高校までの勉強には常に正解・不正解があり、良くも悪くもテストで測れるものでした。
しかし大学で取り組む研究には正解がなく、自分で考え、調査し、明らかにしていく必要があります。
その過程で、研究を通して身につけられるスキルはたくさんあり、私はこのスキルこそ大学でしか身につけられないものだと考えています。
私は情報学を専攻しているため、「研究を通して身につけられるスキル」というと、プログラミングスキルやITに関する知識だと思われがちです。
しかし、プログラミングは研究を進めるための手段でしかなく、他にも論文を執筆したりプレゼン発表したりします。
その過程では、おそらく文系の方にも負けないくらい文章を書き、プレゼンスライドを作成するため、物事をわかりやすくまとめる力やプレゼンスキルを磨くことができます。
また、私の研究は「ITで社会の課題解決を図ること」をコンセプトとしているため、日頃から「社会にはどのような課題があるか」「どうすれば解決できるか」を考える機会が多くあります。
それを意識して社会を見るようになってからは、物事の本質を見抜く力が身についたように感じます。
「物事の本質を見抜く力」と聞いてもピンと来ないかも知れませんね。
例えば「〇〇大学(有名大学)に100人合格!」という予備校の広告を見たときに、どう捉えるか、という見方の話です。
「この予備校はすごい!」となるのが、世間一般的な見方なのかなと思います。
しかし、研究をしてきた人は、おおよそが「何人受けたのか?予備校に通わなくても本人の能力が高かったのではないか?」など穿った見方をします。
こういったスキルはテストで測れるものではないですし、物事の見方に正解・不正解はありませんが、デマに踊らされないようにするためにも、このスキルはとても必要だと思いませんか?
どの分野においても、研究活動を通して身につけられるスキルはたくさんあると思います。
研究活動を通して自分磨きをしてみませんか?
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