私は大学院を修了後、大成建設(株)で働いています。今回は卒業生の声ということで、入社3年目の私が感じていること、在学中の経験で今に活かせていると感じることなど、正直な気持ちを書かせていただきます。
私は現在、神奈川県の橋梁の新設現場で施工管理の仕事をしています。施工管理と聞いてもなかなかイメージがわかない方もいると思いますが、決められた工期内でより高い品質の構造物を作るための現場管理(工程管理・品質管理)、作業員さんに毎日無事に家に帰ってもらうための現場管理(安全管理)が主な仕事です。現在担当している橋梁は、鋼・コンクリート複合のアーチ橋で、技術的に非常に難しい工事と言われていますが、上司や作業員さんに相談しながら毎日楽しく仕事をしています。入社前の私の「建設業」に対するイメージは、「作業員が怖い」、「仕事がきつい」、「残業時間が多い」、「給料が高い」といったものでした。しかし、実際は、近年の働き方改革により残業時間が管理され、業務量も軽減され、作業員さんも優しい人が多かったので、非常に働きやすい環境でした。また、プライベートな時間も十分とれており、イメージしていたものとは大きく違いました。そして何よりも力を合わせて一生懸命作ったものが形として残り、今後多くの人の生活を支えていくということが最大の魅力だと感じています。
大学では地盤工学研究室に所属していました。研究ではうまくいかないこともありましたが、先生方にご意見をいただきながら最後までやり遂げたことは貴重な経験でした。今でも仕事でうまくいかないときには研究を思い出し、自分なりに考えた後に上司に相談することで、何とか担当する工事を進めることが出来ています。
この業界において、人とのかかわりはとても重要です。一緒に仕事をする同僚や作業員さんもですが、大学での出会いを大事にすることで仕事に活きてくることもたくさんあると思います。私にとっての当時の研究室の仲間や同期は、今でも定期的に飲みに行き、頑張っていることや愚痴などを言い合えるかけがえのない存在です。在学中に専門的な知識を身に着けるのはもちろんですが、今の出会いを大切にしてほしいと思います。
掲載大学 学部 |
宮崎大学 工学部 | 宮崎大学 工学部のページへ>> |
私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |