私は、福井大学工学部及び、同学大学院工学研究科で、自然エネルギーを用いた空調利用について研究を行っていました。
私は昔から環境やエネルギーといった内容に関心があり、この研究テーマに決まった時は、期待に胸を膨らませていたのを覚えています。研究が始まった当初は、先生や共同研究を行う企業の方についていくのが精一杯でしたが、大学院に進学し、自分が後輩を引っぱっていく立場となると、これまで以上に主体性を持って研究に取り組む必要があると思うようになりました。私の研究は研究室内での過去の知見等も少なく、最初は右も左も分からないような状況でした。その為、疑問点が出るたびに文献調査から始まり、先生や企業の方とも何度も意見交換を繰り返しながら、一歩一歩進めていきました。実験で思うような結果が出ないときは、不安や焦りもありましたが、気づけばこの頃から、自信を持って自らの考えを積極的に発信できるようになり、日に日に研究が面白くなっていきました。
現在は、住宅設備メーカーに勤務し、省エネ機器の開発を担当しています。一部、研究で得た知識も活かしながら仕事ができており、自分の開発した製品が今後の地球環境やエネルギー問題に貢献できると思うと、大きなやりがいを感じています。元々、自分自身、積極的と言えるような性格ではありませんでしたが、大学での研究を通して興味のあることや疑問に対し、とことん追求出来るようになりました。それによって、今も主体性を持って仕事ができていることが、日々の充実に繋がっていると思います。
思い返すと、大学での研究が無ければ今の仕事をしていることはなかったと思いますし、貴重な経験をさせて頂いたなと思います。また、研究活動に限らず、大学は自らの思いを実行に移すことができる貴重な場で、失敗も大きな財産になると思います。これから大学への進学を予定されている皆様も、何事も自らの意思で積極的にチャレンジする姿勢を持ち、有意義な学生生活を送って頂ければと思います。
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