2024年1月12日
私がものづくりに興味を持ったのは、小学生の時です。当時、通学路の途中で陸橋の工事が行われていました。私は毎日工事現場を見学し、少しずつ完成していく陸橋を見て心が躍りました。そこから、大きいものを作りたい!と感じるようになり、高校の文理選択では理系を、大学の学部では工学部を迷わず選択しました。
大学に入学すると周りは、バイクや自動車、パソコン等にすごく詳しい人たちばかりで、機械工学がぴったりな人ばかりでした。私はただ漠然と“大きいものが作りたい”と考えて入学したので、周りとの意識の差に戸惑い、この学科で4年間やっていけるか自信を失いました。正直、“学科選択、完全に間違った!”と感じていました。そんな中でしたが、物理と数学が大好きな教科だったということに救われ、何とか大学の授業を受け、理解できるよう努めていました。すると自分でも驚くことに、どんどん機械に興味が出てきて、自動車やパソコン、電化製品が大好きになっていました。機械好きな人に囲まれ、知らず知らずのうちに機械好きになっていったのだと思います。
現在は、鹿児島大学院理工学研究科機械工学PGでハイブリッドロケットのパラシュート放出機構の開発を行っています。研究活動を通して、ものづくりについて深く学ばせていただき、充実した日々を送っています。また卒業後は、大きい機械も取り扱っている建設機械に携わる予定です。
女子中学生、女子高校生の皆様も、周囲と自分を比べて落ち込んで自信を失ってしまうことがあるかもしれません。ただそんな時に立ち止まらず、自分ができる範囲で行動を起こし、前に進めることができたら、道はひらけていくのではないでしょうか。同じ理系を目指す女性として、未来が輝いていくことを願っております。
将来目指している(目指していた)職業は何ですか? | 機械系の設計者になれたら素敵だなと思っています。 |
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工学部への進学を決めたのはいつごろ? | モノづくりに携われる工学部に進学したいと思ったのは、小学3年生の時です。 |
工学系への進学理由は? | モノづくりに携わりたかったからです。 |
大学では何に力を入れて勉強(研究)していますか? | 流体力学、機構学です。 |
女子が少なくて困ったことは? | 少なくて困ったことはありません。逆に少ない方が全員と仲良くなりやすいと感じました。 |
男子が多くて良かったこと、困ったことは? | 男女関係なく話をしてくれるので、高校の時より交流の幅が広がりました。 |
文系の友達・知人と違うな~と思うところは? | バイクや自動車に詳しい人がたくさんいるところです。 |
高校時代に理数系の科目は得意でしたか? | 物理、数学は好きでした。物理は得意でしたが、数学はイマイチでした。 |
ニガテ科目克服法や勉強のコツは? | 単語をひたすら覚えていました。 |
アルバイトをしていますか? | 家庭教師をしています。 |
クラブ・サークル活動などをしていますか? | バドミントンと軽音楽部に所属していました。 |
今一番興味があることは? | サッカー観戦です。 |
工学部に来て大変なことは? | 課題が難しくて多いこと。友達と協力して取り組んでいました。 |
工学部に来てよかった事は? | 身の回りの製品の仕組みについて学べるところ。実際にものづくりに携われるところです。 |
掲載大学 学部 |
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私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |