私は工学研究科(情報系)の大学院を修了し、現在、野村総合研究所にて仕事をしています。大学院ではORや最適化を専門とし、製造業を対象とした生産スケジューリングの最適化手法に関する研究をしていました。
大学に入学した当初は、情報系の分野に特段興味があったわけではなく、自分の将来に不安を抱きながら過ごしていました。しかし、研究室に配属され、自分の研究テーマを持ち、研究を進めていく中で、1つのことを突き詰めていく楽しさを感じるとともに、ITの可能性を感じ、現在のシステムコンサルタントという職業に就くことを決めました。
私が大学・大学院で学んだことのうち、皆さんにお伝えしたいことが2つあります。1つ目は、何事もやってみる姿勢が大事だということです。人は行動する前から無理だと判断し、諦めてしまうことが非常に多いと思います。しかし、苦手でもやってみよう、全然わからないけどやってみようといった姿勢を持つことで、新たな自分を見つけることができると思います。私も自分には情報系は向いていないと勝手に決めつけていましたが、実際本気で向き合ってみると、案外そんなことはありませんでした。今まで知らなかった新たな自分を見つけた時の感動は何にも代え難いものであり、大きな自信に繋がると思います。
2つ目は、自ら考え、自ら行動することが重要だということです。研究をしていく中で、自ら課題を設定し、課題解決のためのプロセスを組立て、試行錯誤を繰り返しながら愚直に進んでいくことを学ぶことができました。専門的な知識が身についていったことも当然嬉しかったことですが、自分なりの物事の進め方を獲得できたことが最大の収穫だったのではないかと思っています。
上記の2つの学びは、現在の仕事にもとても役に立っています。工学部の良い点は、様々な研究を通じて、多くを学び、自ら成長できる点だと思います。皆さんも何事もやってみる姿勢で、色んな事に挑戦してみてください。きっと新たな自分が見つかると思います。
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