この記事を読んで頂いている学生の皆さん、初めまして。私は、北見工業大学大学院修士課程を卒業し、現在自動車部品メーカーで設計を担当しています。この中では、私が今の会社に勤めて知ったこと、経験したこと、そして進路に悩んでる方へのメッセージをお伝えしたいと思います。
まず初めに、設計とはどんなことをするのかご存知でしょうか?
私は、漠然と図面を描くのが仕事だと思っていました。もちろん、それも業務の一つですが実はそれだけではないんです。
設計は、製品を世に送り出すまでが仕事です。ざっくりと説明すると、試作①→評価→試作②→評価→量産という流れを辿ります。試作①は、こんなものを作りたいという要望に対して図面を描き、実際にモノを作る最初の工程です。、次に試作①で製作したモノを評価して、見えていなかった問題点を洗い出します。その結果を元に、再度形状や性能を検討して試作②を行い、最終評価を行います。そして全ての項目を満足していることを確認し、量産=一般ユーザーの方々が手にすることになります。このように設計という仕事は、モノづくりの上流から下流までに関わることのできる仕事です。
そして設計の最大の魅力は、やはり自分が考えた製品が世の中に出ていくことです。ふとした街中で自分が携わった製品が付いている車を見ると、こみ上げてくるものがあります。設計以外にもモノづくりには様々な形で関わることができますが、設計者でしか感じられない喜びはあると思います。ここまで読んで頂いて、少しでも設計に興味を持ち、設計者としてモノづくりに関わってみたいと思ってもらえると嬉しいです。
話は変わりますが学生の皆さんにやってほしいことをお伝えします。それは、情報を集めることです。私からは設計という仕事とその魅力について話をしましたが、工学部から進める道は他にもたくさんあります。この記事を読んでくれている学生の皆さんの中には、自分のやりたいことがまだ分からない人もいると思います。そんな人はぜひいろいろな情報を集めてください。そうすることで見える世界が広がり、よりよい選択ができると思います。
最後に、これを読んでくれた学生の皆さんが、社会人として活躍されることを願っています。
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