2023年10月17日
高校生の頃の私は、理系科目は好きでしたが、特段強い興味がある分野もなく、やりたいことがかなり漠然としていました。そのため、進路はなかなか決められず、高校の課題研究の分野に近く、学べる領域が広いという理由で化学系を専攻しました。大学入学後もしばらくは授業やレポートをこなすのが精一杯で、単位をとるための勉強しかできていませんでした。
転機になったのは学部1年次に履修した、研究室ごとに用意されたプログラムに取り組む授業です。私が参加したプログラムは七宝焼きをテーマに、自分の疑問を解決するために自ら実験の計画や実施と考察を行うものでした。当時の知識や考え方だけでは考察することのハードルは高かったですが、サポートしてくださったの大学院生の方々が実験結果を論理的に説明する整理を手伝ってくださったことで、無事にまとめて発表することができました。この経験を通して、初めて主体的に行う実験は楽しいと感じたとともに、大学院生の方々のような研究者になりたいと思いました。翌年、学部主催で先進的な研究を行うROUTEプログラムに参加し、その研究室で研究を始めました。サークルやアルバイトもあったのでかなり忙しかったですが、授業で習ったことが活かせる場面が多くて授業のモチベーションが高まったり、スケジュール管理ができるようになったりと利点も多かったです。
この経験から、選択自体ではなく、選択した道で何をするかが重要だと感じました。私は大学進学の時点では具体的にやりたいことが定まっていませんでしたが、迷いながらも一歩踏み出すことで、結果的にできることがどんどん増えていき、充実した大学生活を送ることができたと思います。今年はフランスで開催された学会にも参加させていただきました。そして、博士課程に進学することを決断し、新たな挑戦を始めました。この選択をして良かったと思えるように行動していけたら良いなと思っています。
将来目指している(目指していた)職業は何ですか? | 研究職です。 |
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工学部への進学を決めたのはいつごろ? | 高校生の頃です。 |
工学系への進学理由は? | 学べる分野が広そうだからです。 |
大学を選ぶ決め手になったものは何ですか? | 自宅から通える国公立大学であることです。 |
大学では何に力を入れて勉強(研究)していますか? | 少しでも興味のある授業やプログラムなどに積極的に参加していました。 |
女子が少なくて困ったことは? | 化学系なので、男女比は同じくらいです。 困ったことは特にありません。 |
男子が多くて良かったこと、困ったことは? | 工具の扱いに苦戦していると手伝ってもらえることです。 困ったことは特にないです。 |
文系の友達・知人と違うな~と思うところは? | レポートの内容・量・かける時間です。 |
本音で言うと、文系タイプ?理系タイプ? | 国語や英語の方が成績は良かったので文系かもしれないです。 |
高校時代に理数系の科目は得意でしたか? | 好きでしたが得意ではなかったです。 |
高校時代の苦手科目は? | 物理です。 |
ニガテ科目克服法や勉強のコツは? | 公式や定理の導出を理解して暗記する量が最小限になるようにしていた気がします。 |
クラブ・サークル活動などをしていますか? | 大学1~3年までビッグバンドジャズサークルに所属していました。 |
今一番興味があることは? | 学会が開催される地域の名産品です。 |
お気に入りのグッズを見せてください♪ | 同期とお金を出して買ったぬいぐるみです。
ぬいぐるみ
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工学部に来て大変なことは? | 授業や課題が多いことです。 |
工学部に来てよかった事は? | 研究の楽しさを知ったことです。 |
掲載大学 学部 |
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私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |