2026年1月23日
私が工学部に興味を持ったきっかけは、幼い頃の工作です。頭の中に描いた設計図を、段ボールで現実の形にするのが大好きで、記憶に残っている最初の作品は「段ボールで作ったモグラの手」です。そんな私は高校時代英語が一番好きで、進路をぎりぎりまで選べませんでしたが、変化する世界の中で「英語+αの武器」が必要だと感じ、「モノづくり」の技術を身につけるため工学部の機械科へ進学しました。
いざ工学部に入ると、周りはバイクや自動車、パソコンに詳しい人ばかりで「知識のない私がやっていけるのかな」と不安でいっぱいでした。そんな私が研究室選びで出会ったのが、「海洋生物学者の調査を、機械の技術で手伝う」という研究です。海や水族館が大好きだった私にとって、機械工学と海が繋がるなんて思ってもみませんでした。絶対に楽しい!と運命を感じ、現在は大学院で「マッコウクジラをカメラマンにする」研究をしています。
クジラのような野生動物の生態は謎だらけのため、動物に小型の計測器を取り付ける「バイオロギング」という手法を使います。私はドローンを使ってクジラの背中にカメラを装着させるためのクジラ用ロガーという装置を設計・製作しています。3DCADでの設計から材料選び、実際の加工まで、モノづくりの全てに関われるのがこの研究の魅力です。生物学者さんが使いやすいように工夫を凝らし、将来的にマッコウクジラがダイオウイカを捕食する瞬間を世界で初めて撮影することが目標です。まだ見ぬ深海の世界を、自分の作った装置で解き明かす。想像するだけでワクワクしませんか?
大学の研究には、高校までのような「回答集」はありません。皆さんの「やってみたい」という思いやアイディアそのものが、新しい正解を作ります。もし進路に迷っているなら、少しでも興味があることに触れてみてください。「なんか違う」と思えば、それは「自分の好き」が明確になった証拠です。工学部は、皆さんの「やってみたい」を形にできる場所です。「機械に詳しくないから」と躊躇する必要はありません。恐れずに、その好奇心を大切にして進んでみてください!

| 掲載大学 学部 |
山形大学 工学部 | 山形大学 工学部のページへ>> |
| 私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |