長崎大学工学部を卒業して20年近くが過ぎました。私は㈱安川電機でパワーエレクトロニクス機器の研究開発を担当しています。
大学受験のとき、明確な目的があったわけではなく、理系科目が得意(理系しか点が取れない)だったので迷わず工学部に進みました。しかし、そこで人生を大きく変える出会いがありました。転機は研究室に入る4年生の時、そこで人生の恩師と呼べる先生方がいらっしゃる研究室に入ることができ、私のライフワークとなるパワーエレクトロニクスと出会いました。
高校を卒業し大学も3年生までは、与えられた教科書を学び、あらかじめ用意された答えがある問題(テスト)の正答率により優劣が決まります。でも、大学の研究室にはそんな答えはどこにもなく、今まで誰もやったことがない新しいものにチャレンジし研究成果を出すという、これまでの人生にはない苦難とやりがいに満ちた日々が待ってました。
社会人になってからもそうですが、答えの用意された仕事は皆無であり、答えを懸命に探す日々がその後何十年も続きます。大学とはそういう社会に飛び込む前の心構えや武器を与えてくれる場所だと思っています。先生方や先輩方、同期のみんなと寝食を忘れて研究に没頭できた工学部での日々は、今思い起こしてもかけがえのない宝物です。
考えてみてください。自分が作ったものが世の中で使われ、お客様に感謝されて、しかもお金も稼げる。こんな夢のような職業が他にありますか?苦労せずに得られたものに大きな感動はありません。が、情熱さえあれば、苦労も苦労と感じず、目の前の仕事に没頭できます。工学部はそんな可能性を与えてくれる場所です。
迷う必要はありません。理系が得意なあなた。ものづくりが好きなあなた。世の中の役に立ちたいあなたは工学部を選択してください。情熱さえあれば、すばらしい未来が待っています。
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