快適で環境に優しい最新の乗り物~電気自動車と電池推進船の普及に向けた取り組み~ |
東京海洋大学では、平成20年度に大学としては初めて、構内に急速充電器を設置しました。そして、2009年12月に電気自動車を1台導入し、カーシェアリングの実証実験を開始しました。さらに、電気自動車に用いられている先進技術や運用方法の研究成果を船舶に応用し、より快適で環境にも優しい電池推進船の建造に向けた研究も進めています。海に囲まれた日本において、身近で楽しい海や港になることを目標に、これからも研究を進めていきます。研究成果は、学園祭(海王祭)や海の日のイベントでも公開しているので、是非遊びに来て下さい!
特定の会員間で自動車を共有する仕組みです。必要な時だけ利用できることから、自動車の所有に関わる費用を削減できるだけでなく、マイカー利用の抑制による地球環境負荷低減にも効果が期待されています。近年急速に注目が高まり、レンタカー会社を中心に複数社により一般向けサービスを開始されています。
今回の実証実験は、大きく分けて2つの調査を行います。1つ目は、両キャンパス間の移動実績アンケートを全教職員を対象に行い、電気自動車や自家用車、鉄道による移動実績の把握をします。2つ目は、電気自動車の車載器により計測した走行ログを解析することで、移動に関わる環境負荷低減の効果を定量的に計測し、ガソリン車との比較を行います。電気自動車によるカーシェアリングを導入することで、環境負荷低減と共に、移動の利便性も格段に向上することが期待されています。
電気自動車に用いられている先進技術と東京海洋大学で培われた船に関する技術が融合して、電池推進船の建造を進めています。エンジンで動く小型船は二酸化窒素や硫黄酸化物などの有害物質を水中に排気し、水質を汚染しています。電池推進船は振動が少なく静かで快適なだけでなく、有害な排気ガスを出しません。複数の企業の技術協力により建造計画を進めており、世界で初めてのリチウムイオン電池推進船を2010年7月に就航させる予定です。
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