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環境への取り組み

 

地方の一次産業振興と自然環境の保全に関する学外実習の取り組み

 
四国地区 2010年1月15日
四国地区
徳島大学 工学部

●エコシステム工学とは

人間の生存が自然環境の健全な保全に依存していること、および人間活動により築かれた社会環境の急激な変化がこれまでに自然環境に負荷を与えてきたという認識に立ち、環境負荷制御のための、省資源・リサイクル等の資源循環機構の環境制御技術開発や社会システムの在り方・災害防止・生態系の環境保全・人間支援等の社会環境システムの技術開発を行うための学問です。

図1 人間とそれを取り巻く自然環境・社会環境から成る相互作用系

図1 人間とそれを取り巻く自然環境・社会環境から成る相互作用系

エコシステム工学コースでは、エコシステム工学の学問を体験的に学ぶために、自然環境の保全や人間活動が社会環境に与える影響を学ぶための学外実習を実施しました。本実習では、徳島県内の林業を通じて一次産業の重要性、また、それと同時に、現在一次産業が抱える問題点を認識することを目的としています。エコシステム工学コースの学生は、今後エンジニアとして一般社会の中で相対的に影響力の大きな人材になることが期待されます。こうした学生に対して、一次産業の重要性および問題点に関する意識を本実習を通じて明確に認識させることは、将来の社会の健全な発展のために少なからず良い影響を与えると考えられます。

※一次産業・・・農業、林業、漁業など自然に働きかけて直接に富を取得する産業

●実習について

実習に先立って、まず、地方の一次産業や自然環境の保全に関する講義を行い、その後、学外実習を行いました。

千年の森(上勝町、URL: http://www.1000nen.biz-awa.jp/)

図2 千年の森(上勝町、URL: http://www.1000nen.biz-awa.jp/

a) 講義
千年の森づくり活動について、過疎、高齢化社会の将来展望、地方行政の取り組み、一次産業・森林管理と環境問題などについての講義を行いました。
b) 学外実習
上勝町にある「県民参加の森づくり活動」に参加し、「千年の森」(図2参照)において植樹後の下草刈りなどの森の育成作業を行いました。なお、「県民参加の森づくり活動」とは、上勝町・高丸山の貴重なブナ林の保護や新たな森を育成する活動のことで、地元産の苗木約32種類を植栽・育成・草刈りする作業を県民の手で実施している活動のことです。図3と図4は、平成21年8月1日に「千年の森」において実施した学外実習の様子です。
図3 現地スタッフの説明

図3 現地スタッフの説明

図4 下草刈り作業の様子

図4 下草刈り作業の様子

●実習の成果

社会の発展とその持続可能性を高めるためには、先端科学技術とともに、地方における地域産業と、その基盤となる自然環境が健全な状態で維持されていなければなりません。本実習では、地域の特徴ある産業や環境保全に関する活動体験を通して、過疎・高齢化する地域の現状とそこでの取り組みを学び、地方を含めた社会全体を維持、発展させるための技術や施策、さらに市民、技術者として「何をすべきか?」について考え、それを実行する能力を高める機会となりました。

※このページに含まれる情報は、掲載時点のものになります。

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