繊維と工学 |
みなさんは「繊維」という言葉にどのようなイメージをもっていますか?
多くの人は服など身近にある繊維製品を想像すると思います。しかし、繊維は服以外にもナノファイバーや光ファイバ、炭素繊維など工学の分野や、人工血管など医療の分野にも多く使われています。また、繊維製品においても、繊維の断面の形を変えることで吸水性を向上させたり、スポーツウェアなど人の動きに合わせて伸縮性を持たせる必要があるものにも多くの科学技術が使われています。
信州大学繊維学部には、創造工学系、応用生物学系、化学・材料系の3つの系があり、各系からそれぞれの課程に分かれ、糸や織物・編物などの繊維の基礎をはじめ、生物、化学・材料、高分子、機械工学、感性工学、繊維工学などさまざまな工学の分野における基礎から応用まで幅広く学ぶことができます。
1年生は長野県松本市にある松本キャンパスで他学部生と共に教養科目の授業を受け、2年生から長野県上田市にある上田キャンパスで専門科目の授業を受けたり、実験や実習を行います。各課程によって実験の内容は異なりますが、実際に綿花を育て、収穫した綿から糸を作る実習や、繊維学部付属農場で飼っている羊の毛刈りを体験する実習などは貴重な体験で、繊維学部ならではの実習だと思います。4年生になると、研究室に配属され、今まで授業で学んだことを生かして研究をします。講義を受ける授業は無く、自分で考えたり、先生や先輩からアドバイスをもらいながら研究を進めていきます。
今まで繊維について工学のイメージを持っていなかった人はぜひ繊維について調べてみてください。 新しい発見があるかもしれません。
掲載大学 学部 |
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私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |