エンジニアに必要な体系的な知識 |
私は現在、IT企業に勤めており、ソフトウェアエンジニアとしてソフトウェア製品の開発に携わっています。最近は、海外のエンジニアと仕事をすることも多々あり、専門的な知識だけでなく、英語でも苦労している毎日です。
私が九州工業大学情報工学部に進学するきっかけはロボカップ(http://www.robocup.or.jp/)でした。高校生のときにロボカップを観戦し、ロボットが動き回るのをみて、ロボットは何を考えて動いているのだろうか、考えるってどういうことなのだろうかとロボットの脳に興味を持ちました。そのときから人工知能に関して学びたいと思うようになり、情報工学部に入学しました。
入学後は講義や実習を通して、人工知能を含めた情報工学の理論と技術を体系的に学びました。入学当初は難しい式や専門用語ばかりの講義がよく理解できず、あまり勉強に身が入らない時期もありました。しかし、複数の講義の内容が関係してくるようになると、パズルのピースが一つ一つ埋まっていくように、勉強がどんどん面白くなっていきました。今になって思うと、専門知識を体系的に学べる大学のカリキュラムのおかげで、勉強が面白くなっていったのだと思います。
働き始めた今、体系的に学んだ知識がとても役に立っていると感じています。仕事では大学で学ばなかった知識が必要になることがよくありますが、何か新しい技術を習得しようとしたときに、体系的な知識があると、習得のために足りない知識が何なのかがわかりますし、その技術がどれだけ難しいことなのかということも感覚的にわかってきます。そういうことがわかっているかどうかで習得のスピードが変わってきます。体系的な知識はエンジニアの基礎的な力の一つだと思います。
現在はインターネットなどで断片的な知識を容易に身につけることができますが、もし、情報工学に興味があり、将来エンジニアとして活躍したいと思うのでしたら、情報工学部に進学し体系的に学ぶことをお勧めします。楽しく学べるというだけでなく、エンジニアとしての、成長するのに必要な体系的な知識を身につけることができます。
今やコンピュータは私たちの生活を支えるインフラとなっており、情報工学は現代の社会を支える重要な学問です。幅広い分野でコンピュータの専門知識のある人が必要とされています。もし情報工学に興味があり、将来、社会に大きな影響を与えるようなエンジニアになりたいと思うのでしたら、是非、情報工学部に進学して、多くのことを学んでください。
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