私は横浜国立大学理工学部化学生命系学科を卒業し、現在横浜国立大学大学院環境情報学府人工環境専攻の修士1年です。研究室ではトンネル火災における煙の流動性状について研究しています。研究のための実験としてはトンネル模型内で火をつけて煙を発生させ、煙の温度や速度がトンネル天井から床に沿ってどのように変化するかを計測しています。実験を行うときは連日朝から夕方まで行うこともあり、大変と感じるときもありますが楽しんで研究室生活を送っています。
今所属している研究室は安全工学という分野に属しており、大学3年生で研究室を決めるときには安全についての研究室を希望したので希望通りとなりましたが大学に入学した際は全く別の分野に興味を持っていました。元々興味のあった研究は実施している大学が少なく、この研究があるという理由でこの大学を選びましたが入学後に希望を変えました。入学後1年生は学科内で同じ講義を受け、2年生から希望のコースに分かれるという流れですが、1年生の講義はコースに関係なく学科内の様々な分野の基礎となる内容を学びます。様々な分野の講義を受ける中で安全という学問分野があることを知り、より社会に役立てるのではないかと考え安全工学に興味を持ちました。入学後に知ったことですが、横浜国立大学は日本で初めて安全工学科が設置された大学で現在の安全工学の研究室はその流れを汲んでいます。そのため様々な分野の「安全」を扱う研究室がありますが、模型を用いた実験を行えるので研究に実感を持ちやすそうと思い現在の研究室を選びました。
当初の希望から異なる進路になりましたが、視野を広げて自分で考えることで自分が他に興味を持つ分野を見つけることができてよかったと思います。大学について様々な面から調べることもあるかと思いますが、入ってみてわかることも多いはずです。大学選びや大学入学後において元々の希望以外も見ることで、今まで知らなかったことや実は自分が面白いと思えるものを発見できるかと思います。ぜひ積極的に視野を広げてみてください。
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