私は、大学院の電気電子工学を専攻している修士2年生で、磁気工学分野の研究を行っています。
ところで、日本の総電力消費量の約半分がモータで消費されており、日本のモータの効率が1%でも良くなれば発電所一基分に相当するということをご存じですか?私もこの研究室に入るまで知りませんでしたが、私の研究室ではそのモータの高効率化を目標として、モータの材料として使われている電磁鋼板の材料特性向上のために熱などのエネルギーを加える実験や、モータ構造を検討するためのコンピュータによる解析を行っています。
現在、私の大学生活は、研究室の仲間とたくさんの研究装置とともに囲まれて学生生活を過ごしています。
学部生3年生までは、専門科目である電気電子分野の実験や講義、基礎科目となる物理や数学、英語などの基礎知識を広く学びました。そして、4年生になると研究室配属が行われ、興味ある分野のより専門的な知識を学びながら、卒業研究に取り組みました。
大学院に進学してからは、これまでの研究をさらに専攻し、学会発表や他大学の学生との交流などの刺激ある経験や、時には、研究室でのBBQ等のレクリエーションを行い、とても充実した学生生活を送っています。
また、私は、先月まで就職活動をしていました。企業の方とお話しした際に、「自分自身そして社会全体を広い視野で見ることが大切である」と教えて頂き、私の研究分野以外の研究についても知るきっかけとなりました。そこで現在では、あらゆる分野の研究技術やその考え方を吸収しながら、私の研究技術がモータ、変圧器を含めた広く電磁応用機器分野においていつか社会の役に立つだろうと信じ、日々の研究に取り組んでいます。
工学部での大学生活では、自分の興味ある分野を深く学ぶことができ、誰も知らない結果や現象に出会うかもしれません。高校生のみなさんがどこの大学に行き何を専攻するのかは分かりませんが、学業や研究はもちろんのこと、部活動やサークル活動など大学時代にしかできないことに全力で取り組み、大学生活を充実させてください。
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