大学は何をするところなのか? |
ほとんどの中学生や高校生にとって、勉強は用語を暗記するとか机の上で問題を解くことぐらいしか思い浮かばないのではないでしょうか?しかし、大学という場所は単に中学校や高校の延長なんて考えるのは間違いで、問題が解けたらそこで終わりというわけではありません。世の中にある知識の未開拓地へと踏み込んでいく場所だと言った方が良いでしょう。
大学ですることを日常生活の周りで例えるなら、「赤」という色は本当に実在するものなのだろうか、「温度」って何か、というように身の回りの世界に疑問を投げかけていくことだと思います。そんなことは、ただ単に勉強ができるからできるのではなくて、普段自分の身の回りの出来事に興味を持って、そのことについて考えることから始まっていくでしょう。
そこから、物理現象の「世界」の構造を知って何か便利なものが造れないかと考えることが工学部ですることです。身の周りには便利な機械が数多くあります。例えば、携帯電話やパソコン、ウォークマン、薄型テレビ、これらは「こんな便利なものがあればいい」と思ったり、「もっとここがこうだったらいいのに」と考えたりして、それを実現しようと技術者や科学者が考えて、研究して、造ったから今みんなの身の回りにあるものとなっています。そして、新しいものを造る流れの最先端に立っているのが、私が所属している電気電子工学科なのです。
この分野は今の科学の進歩の中心とも言える分野で急速に発展していますが、まだまだ限界が見えない分野でもあります。それだけに今までにない新しいものが造れるという可能性が高く、もしかしたら、今は漫画や映画でしか存在しないものを自分が発明することだってできるかも知れない。私はそんな思いをもってこの分野で勉強し、研究をしようとしています。
もし、「こんな便利なものがあればいい」とか「今よりもっとすごいものを造りたい」という気持ちがあるなら、今の成績がどうかなんて考えずに工学という分野に進んでみると良いと思います。
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