2017年9月22日
私が大学に入学する前に想像していた建築の仕事は、デザイナーのような仕事をイメージしていました。建築の分野として構造や環境設備などがあることさえ知りませんでしたが、さまざまな授業で学んでいく中で、入学前には思ってもみなかった環境設備の研究室に興味を持ち、空気質をテーマとして研究し卒業しました。
工学系の学部では、学びがすすむにつれて新たな分野やもっと深く知りたいと思うことに出会えると思います。
大学卒業後は、設備職として総合建設会社(ゼネコン)に就職しました。設備職は、設備施工と設備設計の2つに大きく分かれており、建物に必要となる電気、空調、給排水や衛生等の各設備の設計から施工までを総合的にマネジメントする仕事です。
当社の設備職は入社後4年間のジョブローテーション期間が設けられており、設備施工と設備設計を2年間ずつ経験します。現在私は入社2年目で、設備設計の部署で商業施設、オフィスビル、ホテルなどの設備設計を担当しています。
業務では、社内の設計担当者、現場担当者はもちろん、メーカーや現場の施工業者、そしてクライアントなどさまざまな人とのコミュニケーションの中で物事が決まり、建物が施工されます。
仕事でかかわる方々はそれぞれ専門性が高く、会議や資料作成のたびに勉強不足に気づく毎日で、あっというまに時間が過ぎてしまいます。
大学での学びと同様、吸収すべき情報や知識が多く、奥の深い分野だなと感じています。
来春からはジョブローテーションの一環で、現場の設備施工担当者として工事現場に配属される予定です。
これからも周りの方々とのコミュニケーションを大切に、仕事に取り組んでいこうと思います。
大学では何に力を入れて勉強(研究)していますか? | 研究テーマは空気の清浄度についてです。 とくに空気中の浮遊真菌(かび)について研究しました。 |
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入学前と、入学後、工学部のイメージの違いは? | 建築というとデザインのイメージでしたが、構造や環境設備など入学後に知る分野が多くありました。 |
女子が少なくて困ったことは? | 建築学科は比較的女子の割合も多く、特に意識することもありませんでした。 |
男子が多くて良かったこと、困ったことは? | 人間関係がさっぱりしていて気楽でよかったです。 困ったことは特にありません。 |
理工系で就職は有利だと思いますか? | 有利かはわかりませんが、ある程度専門性を持って学ぶので、やりたい仕事は見つけやすいと思います。 |
ニガテ科目克服法や勉強のコツは? | すぐに質問などしてわからないところを放っておかないようにすればよかったなと思います。(後悔) |
今一番興味があることは? | いろいろな施設のトイレです。パウダーコーナーなど工夫されている事例も多く、面白いです。 |
工学部に来て大変なことは? | 課題も多く、気が抜けない毎日だったと思います。 |
工学部に来てよかった事は? | もともと理数系が苦手で不安だらけでしたが、無事卒業して、やりたい仕事ができている現在、挑戦することの楽しさを知ることができたと思います。 |
掲載大学 学部 |
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私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |