2016年12月16日
私が情報系を学びたいと思ったきっかけは「周りへの劣等感」です。小学生の時はテストでいい点なんて当たり前で周りからは「頭いいね」なんて言われて、自分は特別なんだと勘違いをしていました。今考えたらすごく恥ずかしいですね(笑)
それで小5の時の担任の先生から中学受験を勧められ小6で受験。結果は合格。これでまた調子に乗りました。しかし、実際に入学してみると周りは私より頭が良くて社交的で努力家で……そこで初めて自分の勘違いに気づき、周りより能力の低い自分が嫌で劣等感を感じずにはいられませんでした。
そんな中、授業の一環で班になって架空の観光地を先生にプレゼンをするというグループワークを行いました。私はプレゼン用の資料を作るために画像を編集したり、メンバーの名刺をWordで作ったり、一度やりだしたら止まらない性格からとにかくパソコンを使って凝りに凝った準備を行いました。するとできあがった資料を見た人達が「すごい!」とほめてくれたんです。「勉強」以外で自分の得意分野を見つけられたことがとても嬉しくてそれから、なんとなく「パソコンに関わる仕事に就きたいな」と考えはじめました。そして高校になり「情報工学」という分野がそれに当てはまることを知り、受験を決めました。
入学してからは思った以上に数学の授業が多いこと、プログラミングが難しいこと、レポートの数が多いことに四苦八苦していましたが、なんとか単位をとって「感性工学」という人間の感性を定量的に扱う分野の研究を行っている研究室に配属になりました。私の研究テーマはファッションコーディネートを定量的に表そうという内容のものなのですが、これは先行研究がないので、服を作るための布探し、それを着せるためのトルソー探し等々0から研究を作り上げています。他の学生に比べ大変なことも多いですが、0からやっているからこそ研究に対しての理解が深まるのでやっていてとても楽しいです。
良く工学系って大変なんでしょ?と聞かれますが、実際は人それぞれです。私は今年海外研修に3回参加しましたが、その分日本にいる時は研究を頑張って進めています。中高生の時以上に自由度が高い分計画性も求められるので、やりたいこととやらなきゃいけないことのバランスをうまく見極めることが男社会でハードと言われている工学系を生き抜いていくコツだと思います。
自分のやりたいことをやろうとするのはとても勇気がいることですが、是非自分に正直になって道を貫いていってください。
将来目指している(目指していた)職業は何ですか? | 高校生まではWebデザイナーになりたいなと漠然と思っていましたが、大学で情報に関する分野を学びIT社会の基盤となるシステムを作る仕事に興味をもつようになりました。 |
---|---|
工学部への進学を決めたのはいつごろ? | 数学が好きだったので理系に進みたいと思ったのは中学1年生の頃。パソコン関係の仕事に就くために「情報系の学部(工学部)」に行きたいと考え出したのは高校1年生の頃です。 |
入学前と、入学後、工学部のイメージの違いは? | インドアな人しかいないと思っていましたが、全然そんなことはなくライブ大好き!スポーツ大好き!な人が多い印象です。 |
理工系で就職は有利だと思いますか? | 企業側に取られやすいというよりかは、自分が就活をやりやすいという意味で有利だと思います。ある程度職種が絞れるので、しっかり芯の通った志望動機を考えやすいです。 |
ニガテ科目克服法や勉強のコツは? | いくら時間がかかっても良いので順を追ってゆっくり解説をみて一つ一つ噛み砕いて理解し、「答え」とその「理由」がうまくマッチングして問題を解けるように勉強していました。 |
クラブ・サークル活動などをしていますか? | 演劇をやっていました。とても楽しくて大学外部の団体の劇にも出させていただいたことがあります。3月の卒業公演では役者とパンフレットやチラシ等を作る制作を担当しています。 |
今一番興味があることは? | ファッション。自分の研究のテーマでもありますが、ドラマや雑誌、ネット等で流行りの服のチェックは必ずしています。自分に似合うどうかは別問題なので見るだけの場合もありますが…。 |
お気に入りのグッズを見せてください♪ | 最近寒くなってきたので、タンブラー。絵がぼろぼろですが保温性はしっかりしているので良く使っています。雑誌の付録で付いてきた(笑)ペンケース。デザインが素敵なので近くにあるだけでテンションがあがります。 |
工学部に来てよかった事は? | 話が広がりやすい。初対面の人に「大学生なの?何学部?」と聞かれて「工学部」ですというと大抵驚かれるので「何で?どうして?女子少なくて大変?」と話が広がるので助かります。 |
掲載大学 学部 |
宇都宮大学 工学部 | 宇都宮大学 工学部のページへ>> |
私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |